お宅訪問Feelings Realized
エイジング感とテクスチャーのある少し荒っぽい仕上げをリクエスト
- 設計のこと
自分たちのイメージを伝えるために、奥様は雑誌などのキリヌキを貼ったスクラップブックを、設計担当だった信太裕(ヴァーブ一級建築士事務所)さんに渡したそうです。
「古い建物をリノベーションをしたような、ちょっと荒っぽいんだけど質感があるような内装にしたいというリクエストを貰いました。そのため床、壁はモルタルを擦りつけるように塗った上にペンキを塗って、エイジング感を出しています。キッチンに向かった壁はコンクリートブロックを積んで、目地のモルタルをわざと残してペイントしています。普通にペンキを塗るだけだと、どうしても新築そのものの質感になってしまうので。ご主人様には朝、出社前に3回ぐらい見に来てもらって質感を確認してもらいました」(信太さん)
寝室との間仕切りにはビンテージ風のガラスを入れた壁を設け、木サッシを黒くアイアン塗装しているので、ニューヨークのロフトのようなクールな仕上がりになっています。
玄関ホールは、自転車や靴、スーツケースなどのストックスペースとして、広く取っています。自分で手を加えるのが好きなご主人様が今後棚板などをつくって、ゆっくり完成させていく予定だそうです。