心地よさのための自由設計

『普通の間取り』の先にあるもの

設計部

設計部大豆生田 亘

FREE DESIGN自由設計

自由設計という言葉から、皆さんはどんな住まいを想像されるでしょうか。デザイナーの個性を前面に出したような奇抜なデザインを思い浮かべる方もいるかもしれません。

コーポラティブハウスにおいて自由設計とは大きな魅力のひとつですが、例えば70平米で3LDKといった具体的な条件があると、分譲マンションと大きな違いは無いのではないか、と考える方も少なくないでしょう。私たちのお客様の中でも、『普通の3LDKで』というようなご注文をいただく場合もあります。しかし『普通の間取り』で本当に満足なのでしょうか。
私たちの考える自由設計とは、オーダーメイド服のようなものです。その人にジャストフィットな型や素材、色などを仕立て上げていくわけです。決して分譲マンションを否定しているわけではありません。分譲マンションの間取りも非常によく考えられたものばかりです。
しかしそれらは既製服のように、過去の販売データから売れ行きの良かったもの、あるいはつくり手の都合で効率化を重視したもの、などの要件から生まれた、万人向けの見慣れた定型であって、あなた自身に合わせてつくられたものでないことは確かです。

10人の人がいれば、10通りの体型があるように、10のご家族がいれば、10の暮し方がある。意識化されているものやそうでないもの、暮らしに対する想いを丁寧に紐解き、より住む人にぴったりの住まいをつくる。それが私たちの考える自由設計の到達点です。そして、自由設計を経験された方からは、たくさんの『大変だったけど、楽しかった』という声をいただいています。

では自由設計を楽しむための秘訣とは何でしょうか?
それは、ご家族で自分たちはこれからどんな暮らしをしていきたいのか、充分に話し合っていただくことが大切だと思います。
例えば『映画のワンシーン』や、『旅行先で泊まったホテルの一室』。『学生の頃に描いた理想』などが話のきっかけになる場合もあります。『いつも家族の気配を感じる間取り』、『生活サイクルの異なるご夫婦が気兼ねなく共有できる空間』、『キッチンを中心に家族が集まる演出ができないか』などのご要望から設計することも可能です。
まずは今の暮らしを俯瞰的に見つめ直して、既成の枠にとらわれず、理想を描くことが大切です。

実は『普通の間取り』と言われていた方ほど家のかたちに暮らしの方を合わせることで『無意識に我慢していた』だけという場合が多いのです。どんな些細な事からでもかまいません。小さなピースのひとつひとつを、ともに見つけ出し組みあげていくことで、あなただけの住まいをつくっていきましょう。住まいを考える事は、自分たちの理想の暮らしを考えること。愛着を持って住み続けたくなる家が想像できたら、きっと『普通の間取り』では満足できない、という事が分かっていただけると思います。皆さまの想いのために、私たちは自由設計にこだわっています。

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