お宅訪問Feelings Realized

こども達との時間を大切にする住まい


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▲LDKは家族の距離が近づく丁度よい広さ

ご夫婦とお子さんお2人、幸せいっぱいのご家族がまぶしいI邸。この日は、奥様のご両親さまも交えて、色んなお話を伺うことができました。

まず驚くのが、玄関の広さ。「朝の慌ただしい時間に、イライラするのがいやだったので」とご主人。
たしかに、ご家族全員分の靴が並んでいても窮屈さを感じさせない余裕あるスペース。コートハンガーや椅子もあって、お出かけ前に、みなさんがバタバタと集まっても大丈夫そう。どうやら、機能性にかなりこだわったお住まいのようです。

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▲贅沢な広さの玄関。間接照明がアクセント

 


3.11がきっかけで、
決断できた住まいづくり

お仕事が建築関係ということもあり、いつかは自分の家をデザインしたいと思いつつ、どうしようかと悩んでいらしたIご夫妻。最終的に決断できたきっかけは、東日本大震災だったそうです。

「あの日は、こども達を家に残したまま、僕らは仕事で、歩いてやっと自宅に帰ってこられたのが夜中の1時。だから、職住近接でいこうって決めたんです。」とご主人。
はじめは中古戸建のリノベーションで探したものの、中古という点や情報の偏りに不安を感じはじめ、コーポラティブハウスを選択肢に考えるようになられたそう。

そんな時、職場に近すぎるくらいピッタリの希望エリアだったこのプロジェクトに出会い、即決されたとのことでした。

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▲ご家族のコミュニケーションの場にもなっているオープンキッチン

 


時間と気持ちのゆとりを生む住まい

「こども達と一緒に過ごせる時間って、人生の中でも限られているじゃないですか。」とご主人は続けます。

「だからこそ、家に帰ってきてから寝るまでの行動をスムーズにして、こども達と過ごす時間を増やしたかったんです。不便なところを全て解消して、ストレスなく、ゆっくりとこども達と触れ合いたいなと。 そのために、設計プランや設備にはこだわりました。たとえば食器洗い機は絶対にこのミーレを入れたくて。この大きさなら4人分の食器が一気に洗えて時間の短縮になりますから。

他にも、玄関や洗面所を広くして待つ時間がないようにしたりね。その結果、今では時間と気持ちにゆとりが生まれて、一層こども達と過ごしたいと思えるようになりました。あと、たくさん友達が呼べるリビングにしたかったから、個室を作らずゆるくつながる感じにしたかった。そういった細かい要望を実現できるのはコーポラティブハウスしかありませんでした。」

なるほど、徹底的に機能性にこだわったのは、お子さん達のためだったのですね。

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▲それぞれの空間がゆるやかにつながる設計

特にこだわられたお風呂にも、ご主人のこんな想いがあったそうです。
「家族の一番近いコミュニケーションの場がお風呂。そこを充実させたかったんです。 前の家のお風呂は狭くて暗いのがすごくいやだったから、窓をつけて、なるべく広い解放感あるものにしたかった。今、こども達は1時間くらい、指がふにゃふにゃになるまでお風呂に入っています。」

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▲明るい日差しあふれるバスルームと、大きなシンクの洗面台

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▲収納グッズがぴったり入るサイズの収納計画はお見事!

 


ブランコのある部屋

デメリットを魅力に変えられるのも自由設計の楽しいところ。当初気になったリビングの天井の梁をカバーしたい、という発想から、天井にフックをつけハンモックをぶら下げたところ、すっかりお子さん達のお気に入りのブランコに。 ハンモックがブランコになるとは想定していなかったんですが・・・。 先日、お友達が遊びに来たとき、もう奪い合いで大変でした。 “基地”みたいな感覚で、自分の家に愛着を持ってもらえたら、と思います。

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▲天井の梁がデザインに見える、魔法のハンモックはこども達の秘密基地

 

とはいえ、初めて参加したコーポラティブハウス、不安や疑問点も多かったそう。

「設計については満足しているけれど、僕らは遅れて参加したこともあって、他の物件や現場を見る時間がなかったのは残念でした。ただ、自由設計はやろうと思えばどこままででも出来てしまうから、タイムリミットが迫っていたのはよかったのかもしれないですけど。

あとは、やっぱり最終的な問題はコストじゃないですか。そういう意味で、工事見積についてはいろいろ思うところがありました。予算よりオーバーしてしまった見積を削っていくのはつらいので…。どのくらいの予算感で、なにが一番実現したいことなのかの優先順位を、設計者としっかり共有出来ていることが大事なんでしょうね。

あと、個人的には、第三者の立場でコストマネジメントする役割があるといいんじゃないかと感じました。コーポラはお金がかかる、というイメージが先行してしまってはもったいないと思うので。」

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▲兄妹それぞれのスパースもしっかり確保

 


ママ友ならぬ、“パパ友”ができる
コーポラコミュニティ

「コーポラティブハウスのコミュニティは、入居時には、自然にあいさつをし合える関係が出来ているのが気持ちいいですね。たとえば、こどもの泣き声がしたとき、知らない子だと「うるさいなあ」となってしまうけど、知っている子だと「お、元気だな」って思える余裕が生まれる。

あと、すごいなあと思うのはゴミ置き場のきれいさ。これは絶対、普通のマンションにはないと思います。みなさん、共用スペースも『自分たちで作った』という想いがあって、しっかり責任感を持ってくださっているから。」

実は、Iさん含め3人、系列企業にお勤めのご主人がいらっしゃるそうで、先日3人で飲み会に行かれ、大盛り上がりだったとか。 お母さん同士だけじゃなくて、お父さん同士も仲良くなって、同じ家に帰ってくるってコーポラならではですよね!

「みなさん同じ悩みや苦労を経験してきたから、話題がつきないんです。だから無理に交流しようと思わなくても、何かのきっかけで背中を押されればすぐ仲良くなれる感じかな。入居から半年経って一息ついていらっしゃると思うので、そろそろ管理組合の総会でなにか働きかけようかなあと思っています。」

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▲Iさんのお宅で住人の皆さんが20人近く集まって食事をされたこともあるそう

 


子育て世代ゆえの悩み、
仮住まいとダブル引越し

今回Iさんご夫婦は、お子さま達の入学時期の関係でご入居前に数カ月、近隣の別マンションに仮住まいをなさいました。

「現場事務所を仮住まいにするという現実的ではないような案もあったくらい、どうすべきか悩みましたが、コーディネイターが相談に乗ってくれたのはありがたかったです。保育園の申込み時期とか、経験者でないと分からないと思うんですが、パッと教えてくれたときは、色々見てくれているんだなあと信頼感が高まりました。

費用の面やこども達自身の負担はありましたが、引越を二段階に分けて行ったのは、結果としてよかったと思います。この地域のことを早めに知ることが出来ましたし、工事の進捗も毎日見られました。子育てしながらコーポラに参加する方は多いでしょうから、近隣の子育て環境がもっと分かりやすいといいかもしれませんね」

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▲それぞれどこにいても家族の気配が感じられる空間

 


色々あったけれど、満足度は高い!

「自分の考えだけに偏らないように、モデルルームなどでもいいので、いろんなものを見て検討すると、よりイメージがわきやすくなると思います。」と奥さま。

「一般の分譲マンションでは自分達の希望は決して叶えられなかったと思いますし、もっとコーポラティブハウスが普及してほしいと思います。手続きが大変そうとか、二の足を踏んでいらっしゃる方がいるようだったら、僕らは経験者としていろいろサポートが出来ればと思っています。いろんな人にコーポラを知ってほしいから、来週、同僚を10人くらい招待しているんですよ。もう10人も広めちゃった!!
色々あったけれど、それだけ、満足度が高いってことです。」

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▲Iさんご夫妻

 


PLAN

エリア:港区三田
間取り:2LDK
専有面積:65.45㎡
家族構成:夫婦+こども2人
入居:2012年6月

<コーディネイト>
株式会社コプラス
<全体設計>
株式会社プラネットワークス
<住戸設計>
K空間計画社
<施工>
株式会社松尾工務店

 

I-unit

このお宅のコプラス コ―ディネイタ―

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柴原 究



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