お宅訪問Feelings Realized
じっくりと創り込む住まい
組合を結成してから入居まで約2年。
時間をかけて創り上げてきたコーポラティブハウスへ入居後、半年。「MEJIRO HOUSE」にお住まいのYさんを訪ねました。
いいものをゆっくり創っていく。
好みのものをじっくり選んでいく。
入居後は建物とコミュニティを育てていく。
Yさんは、そんな想いから、コーポラティブハウスを選ばれたそうです。
「元々、コーポラティブハウスの仕組みは知っていました。
ただ、コーポラティブハウスは市場に出る数が圧倒的に少ないので、当初は中古案件を購入し、改修しようかと考えていました。そんな時、目白コーポラティブハウス(現MEJIRO HOUSE)を見つけました。このエリアでこの価格はとても魅力的でした。 価格の安い理由もきちんと説明があり、好感が持てました。
例えば、分譲マンションだと、近隣の価格と比較してどうかということ以外に判断材料がありません。
何故、そんなに高い価格になっているのか分からない。そのことは、すごく抵抗がありました。
でもコプラスの説明は、この土地はこういう土地だから安く仕入れられて、これだけの工事費が必要、だからこの価格という内訳が明確でした。コーポラティブこそ、一番信頼が出来ると思いましたね。
永く暮らす住まいを考える上で、それに費やす時間として2年や3年は決して長くない。十分その時間を掛ける価値がある。そう思って参加を決めました。」
あれから、2年半が経つ。
こだわりは壁一面の棚
お仕事上、設計のプロでもあるYさん。設計には、こだわりがあったそうです。
「組合結成から入居までの2年の内、1年近くは設計期間がありました。やりたいことは、やりつくしました。 楽しかったですよ!!」
部屋に入ってまず、目に飛び込んでくるのは、壁一面の棚。生活感のない見せる収納がコンセプトだそうです。
キッチンのカラーは印象的で、何色と表現したら良いのか・・・とにかく一度見たら忘れられない色です。
部屋を区切る扉も見当たらない。極力、扉を無くし、開放的な空間にされているのだとか。
足を踏み入れただけで、そのこだわりが伝わってくるお宅です。
Yさんのようにモノづくりを楽しみたいという方が多い一方、完成イメージの想像しにくい自由設計は、ハードルが高く、資金もいくらかかるか分からないので不安という方も多くいらっしゃいます。
そんなお声を反映させたのが、MEJIRO HOUSEの特徴の一つ。コーポラティブハウスの方式はそのままに、自由設計以外のコースを設けました。
コースは「①標準のプラン ②標準プランに多少の設計変更をプラス ③自由設計」の3つ。
Yさんは、自由設計と、それ以外の方が混在していることの面白さを感じたそうです。
「自由設計以外を選んだ人たちは、最初は、分譲マンションの感覚で入ってきているように思います。それが、何度か意見を交換するうち、だんだんと住まいを自分たちで創っているという意識が高まるのを感じました。」
担当コ―ディネイタ―いわく、
「自由設計をされる方とそうでない方の間に温度差が生まれてしまうことを心配していました。しかし、蓋を開けてみると、自分たちが主体となって住まいを創るという想いに差はありませんでした。コーポラティブの仕組みやコミュニティの魅力に対する想いは共通だったということです。自由設計が当たり前のコーポラティブハウスでは、亜流と言われれば亜流かもしれませんが。」
コミュニティが
よりよい住まいづくりを生み出す
コーポラティブハウスのコミュニティについてYさんはこう話します。
「面白いですよ。とにかく色んな人が集まったから。
色んな人がいる中で意見を交換して、良い方向にしようというのは本当に面白い。
複数の側面から物事をみて、組合運営に活かせたと思います。入居後の今でも、住民同士で話し合いの機会を多く持ちます。細かいところまで、みんな自分事として考えます。入居後も、自分たちの住まいをより良くしていこうという意識がとても高いですし、これまでの総会を含め、みんなで議論して結論を出していくことには慣れているので、意見も活発に出るし、そうやって全員で決めたことには納得感があります。
「組合結成時から入居後の今に至るまで、無駄な総会は一度も無かった。僕はそう思いますよ。」と、真剣に話して下いました。
「ただ、規模が大きくなると話し合いで解決も難しいのかもしれません。MEJIRO HOUSEは20世帯。それぞれの顔が見えて、意見を交換できる数といえば、これくらいが限界かと。それと、色んな考えを一つにまとめるにあたって、コーディネイターの役割がすごく大きかったと感じています。出来ること、出来ないことをきちんと分けて、その上で、決め細やかな対応をしてもらったと思っています。コプラスのコーポラティブハウスへの情熱を感じました。」
コーポラティブハウスならではの
人間関係
Yさんは、住民同士の人間関係も、ここの良さだと感じておられるようです。
「顔を合わせると、『少し痩せた?』なんて声を掛けられます。
仕事で遅くなって深夜に帰宅する日が続くと、Yさんは見かけないから実は住んでいないんじゃないかとか、ね。
みんな顔見知り。家族みたいな感覚で、お互いに声を掛け合う関係が気に入っています。 セキュリティという意味でも、小さいお子さんがいるお宅は特に、安心感が強いみたいですね。
「管理組合の総会の後に、お店で食事をした後、みんな同じ家に帰っていくのがすごく面白くて。一度帰ってからある方のお宅に集まって20人程で深夜1時くらいまで飲んだんですよ。それぞれの家からお酒を持ち込んだり、お宅訪問に行ったり、わいわいキャーキャー楽しい時間を過ごしました。そういえば、総会の後に、組合員同士で設計の悩みを相談し合う光景が印象的だったことを思い出しました。女性陣が集まって、相談をはじめて、最終的には設計者を捕まえて質問責めにしていましたね。」
組合運営を振り返って
「あまり良いことばかり言うつもりはないですが、悪いところはないです。
悪いと思ったら、自分たちで変えていけばいい。だから、悪いところはないです。ただ、共用部についての議論はもっとあっても良かったんじゃないかと思います。当時は、みんな自分の住戸のことで精一杯。だから、共用部まで考えられないということに配慮をして頂いたということも理解していますが、専有部が落ち着いて、共用部に目がいく今になって思うのは、共用部についても竣工時に検査がきちんとあって、手を入れる機会があってもよかったなと。もちろん、これから、気がついたところは全体設計者と連絡を取りながら、改善していく予定。次の企画には、その点はこれからに活かしてほしいですね。」