江戸から令和へ
歴史を紡ぐ六義園
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9月も最終週となり、ようやく暑さが落ち着いてきましたが、
皆さまいかがお過ごしでしょうか。
遡ること1か月前の8月下旬、私は都心のアスファルト熱から逃げ出すべく、
文京白山コーポラティブハウスからも出かけやすい「六義園」に行ってきました。
「六義園」は、五代将軍・徳川綱吉の信任の厚かった
柳澤吉保が1702年に築園した大名庭園です。
ちなみに、現在は音読みで「りくぎえん」と呼ばれていますが、
六義園が作られた際、柳沢吉保は日本風に「むくさのその」と呼んでいたそうです。
小石川後楽園とともに江戸の二大庭園に数えられていたこの庭園は、
明治時代に入って、三菱財閥の創業者である岩崎彌太郎の別邸となり、
1953年(昭和28年)に東京都(旧・東京市)に寄付されたという経緯があります。
入口、正面を入ってすぐの「枝垂桜」。
満開の時期にも訪れてみたいですね!
造園時は、平坦な本郷台地(※)の一隅に池を掘り、山を築き、
7年の歳月をかけて「回遊式築山泉水庭園」を造り上げたようです。
※武蔵野台地東縁の一部。
「文京白山コーポラティブハウス」計画地は西隣の白山台地。
ここで、「回遊式築山泉水庭園」って何だろう?と疑問に思い、
ちょっと調べてみました。
「回遊式庭園」は、日本庭園の形式のひとつで、園内を回遊して鑑賞する庭園。
「築山泉水庭園」は、大きな池を中心とし、
その他に茶室、林、築山などいろんなものを
有機的につなげたりすることが多い庭園です。
確かに納得です。
六義園も「大泉水」を中心に、いくつかの茶屋や築山が点在しています。
大泉水。写真中央に浮かぶ島が「蓬莱島」。
いくつか点在している茶屋中でも、特に希少なものが「つつじ茶屋」。
明治期に“つつじ”の古材で作られた柱や茅葺き屋根でできていて趣があります。
実は園内に多く存在していた建物は先の大戦で焼失してしまいましたが、
唯一現存しているのが、「つつじ茶屋」です。
そして、六義園でもっとも高い築山が標高35mの「藤代峠」です。
園全体を見渡すことができ、江戸時代には頂きから富士山が見えたそうです!
(今はビル群が見えます)
ゆっくりとした時間が流れる庭園をのんびりと散策していると、
どこからか滝の音が!
緑や水の流れで目が癒されることはもちろん、滝の音で耳までも癒されます。
なんと、亀にも出会えます。
私が亀好きだと気づいたのでしょうか、
至近距離まで寄ってきてくれる大サービスも。
(実家で亀を2匹飼っていて、名前は「きんぴら」と「ごぼう」です。)
すべてを紹介はできませんでしたが、まだまだ魅力あふれる庭園となっています。
季節ごとに花や紅葉も楽しめるので、何度も足を運びたくなるスポットですね。
年間パスポートも用意されていますので、散歩など、
日常的に利用するのも良いのではないでしょうか。
小石川植物園に続き、文京白山コーポラティブハウスの周辺で、
身近に自然・歴史を感じることができるスポットのご紹介でした。
文京区白山の地に、
あなたの「想いをカタチに」する住まいを創りませんか?
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