よくある質問Frequently Asked Questions
コーポラティブハウス全般について
- コーポラティブハウスの定義は?
- コーポラティブハウスは、昭和5 3 年3 月に旧建設省(現・国土交通省)住宅局により、「自ら居住するための住宅を建設しようとするものが、組合を結成し、共同して事業計画を定め、土地の取得・建物の設計・工事発注・その他の業務を行い、住宅を取得し管理していく方式。」と定義されています。
- コーポラティブハウスは世の中にどの程度供給されていますか?
- コーポラティブハウスの供給は年間100~200戸程度で、首都圏の新築分譲マンションの供給戸数の約0.3%となっています。コーポラティブハウスの事業運営には特殊なノウハウが必要なので、事業を企画・コーディネイトする会社はまだまだ少ないというのが現状です。その為、希少価値が高い住まいの取得方法と言えます。
スケジュールについて
- 入居までにどのくらい時間がかかるのですか?
- 設計段階から住まい造りに関わる為、建設組合結成から入居まで1年半から2年ほどかかります。
住み替えを急がれている方には向かない住宅取得形態となります。
- 入居スケジュールは遅れる場合はありますか?
- 工事期間中に、外的要因により工期を延長する必要性が発生する場合があります。
例えば、先の東日本大震災の際など、資材の加工工場が東北地方にあった場合に物流が止まってしまった事により、工期が1カ月から2カ月ほど延びてしまった場合があります。
建設組合について
- 建設組合とはどのようなものですか?
- 集合住宅建設事業を共同で行う入居予定者の集まりで、建物が完成するまでの間の一時的な民法上の任意組合となります(法人格は持ちません)。事業をスムーズに進めるうえで必要な組合員同士のルールも「建設組合契約」という形で明確にして進めます。
- 建設組合のルールとはどういったものがありますか?
- 建設組合設立時に組合員同士の取り決めを定めた「建設組合契約」を締結します。出資金の支払いについてや、建設組合の業務、意思決定方法、契約に違反した場合のペナルティ等に関する事項が取り決められています。
- 組合員同士の集まりはどのくらいの回数ありますか?
- 我々は「建設組合総会」と呼んでいますが、プロジェクトによって多少異なりますが、6回~10回程度です。事業内容を確認し、スタートする第1回目の総会に始まり、共用部のプレゼンや地鎮祭、管理準備や引き渡し準備等、それぞれ目的をもった総会が予定されており、基本的にコーディネイターのガイダンスの下、組合としての意思決定を行っていきます。
- コーポラティブハウスを選ぶ人はどのような人が多いですか?
- 年齢としては20代から60代と幅広いですが、中でも30代から40代の働き盛りの方が多い様です。家族構成としては、シングル、DINKS、ファミリーと様々です。
設計について
- 設計打ち合わせにはどの程度時間がかかりますか?
- 設計者との打ち合わせは2週間に1度位、全部で10回前後が平均的です。その他にも家族間での意見調整、ショールーム見学、現場に入ってからの確認等、多くの時間を割いて頂く必要があります。
ただ、住まい造りに手間と時間をかけた分、出来上がった際の想いもひとしおです。是非、この住まいづくりのプロセスを楽しんで頂ければと思います。
- 自由設計はどこまで出来ますか?
- コーディネイターの提案する専有住戸の躯体(構造体)内の間取り、仕上げ、仕様が自由に選べます。また、窓開口の位置や大きさ、形状もプランに合わせて計画できますが、構造計画に係る躯体コンクリート部分は変更する事は出来ません。ただし、自由設計といっても何でも自由なわけではなく、集合住宅を建てる上で守られるべき性能や安全、法令に係るルールについてはあらかじめ取り決められています。
- 床・天井の構造はどの様になっていますか?
- 天井、床はどちらも2重構造になっており、設備配管・配線をその部分に通す計画となっている為、設計時の自由度が高く、将来リフォームを行う場合にも計画が容易な造りとなっています。
- 住戸設計者は指名できますか?
- コーポラティブハウスでは、上下に住戸が重なっており、計画時にその調整をしながら設計を進めるため、個々に設計者をご指名頂くことはできません。コプラス側でコーポラティブハウス等の住宅設計の経験豊富な設計者を個別に皆さまのお部屋の設計者として紹介させて頂いております。
工事について
- ゼネコンはどの様に決まるのですか?
- 参加者を募集する前の事業企画の段階で、設計図面の作成、工事費の見積が必要となりますので、コーディネイターであるコプラスにて、過去の実績を踏まえ選定、ご提案し、建設組合設立総会時に組合員の総意で決定します。
- 工事中の現場を見ることはできますか?
- 戸建ての住宅と違い、建築中の現場は危険性がとても高いため、任意に見ることはできませんが、コーディネイターにてタイミングを見計らい、完成した後では見ることが出来ない躯体が完成して内装工事に着手した位の時期にご案内しています。
コストについて
- 取得目安価格の内訳はどうなっていますか?
- コーポラティブハウスでは、ひとつのお部屋を買うのではなく、住まう方が共同して集合住宅を建てる為、土地代、建築費、設計費、コーディネイト料等、それぞれ内訳が明らかになります。取得する住まいの何処にいくらかかっているかが明確な為、透明性の高い納得感のある事業です。
- 取得目安価格に内装工事費は何処まで含まれていますか?
- コーディネイト会社によって設定内容が様々ですが、コプラスの企画するコーポラティブハウスでは、例えば専有面積70平米であれば、間取りを3LDKとして、一般的な分譲マンション同等の仕様・性能で作り上げるのに必要な費用が見込まれています。コーポラティブハウスは自由設計で自分のコダワリの部分をプラスする為、最終的な取得価格が建設組合参加時点では確定しませんが、参加を検討する方が、マンションを購入する場合と費用を比較しやすい様になっています。取得の目安にして頂く参考の価格の為、取得目安価格と呼んでいます。
- 自己資金はどの程度必要ですか?
- 新築分譲マンションの様に、分譲事業主と、各お部屋の売買契約を結ぶ方式と違い、土地、建物、設計、コーディネイトなど、個々に直接契約を結ぶ形となり、支払い時期は契約毎に異なる為、戸建ての注文住宅を考える場合と似た資金の流れとなります。
その為、プロジェクトにもよりますが、取得目安価格の1割から2割の自己資金が必要となります。
詳しくは、個々のプロジェクトの資金計画にてご説明いたしますので、担当までお問い合わせください。
- 自由設計では、どの位の追加費用がかかりますか?
- 自由設計で創る住まいなので、参加時に取得総額が確定できるわけではありません。
これまで参加された皆さまは、コプラスが企画、提案するプラン・仕様に基づいた取得目安価格を基に自由設計での追加予算を最初に設定して、設計打ち合わせの中で優先順位を決めて、予算にあわせた住まいづくりを実現させています。自由設計での追加費用は、これまでの実績ベースでは、300万円から700万円位が一般的で、平均では400万円位を追加予算と想定する方が多いようです。
融資について
- つなぎ融資とは何ですか?
- コーポラティブハウスでは、戸建ての注文住宅の様に、土地を取得してから建物を建てる為、土地の取得段階で総取得価格の半分くらいの資金が必要となります。ただ、自己資金で賄える人はほとんどいませんので、建物完成時に実行される住宅ローンまでの間に必要な資金を調達する必要があります。住宅ローンの実行までを「つなぐ」融資なので「つなぎ融資」と呼んでいます。つなぎ融資は工事期間の1年間ほど借りる事となりますが、元本返済を行わず、その間の利息のみを支払う仕組みとする事で、現在のお住まいの賃料等とローン返済がダブルにならない仕組みとしています。
入居後について
- 将来、売却や賃貸したりすることは出来ますか?
- コーポラティブハウスは、取得するまでのプロセスが分譲マンションと異なるだけで、完成後は分譲マンション同様の権利形態となりますので、売却や賃貸も可能です。
- 入居後の管理はどうなりますか?
- コーポラティブハウスと聞くと自主管理、という連想をする方もいらっしゃるようですが、コプラスの企画するコーポラティブハウスでは、多くの分譲マンションと同様に、管理については全部委託としています。管理会社の選定においても、事業企画時に複数の管理会社から相見積もりを取り、内容を比較・精査したうえでご提案しています。
- 犬、猫等のペットは飼育できますか?
- ペットのニーズは最近とても多いので、きちんと管理規約等でルールを定めて飼育可能としているプロジェクトがほとんどです。
- アフターサービスはどの様になりますか?
- 建設会社への直接発注となりますので、建設会社がアフターサービス窓口になります。3カ月、1年、2年の無償定期アフターサービス点検も行われます。また、万が一建設会社が倒産した場合に備えて、建設会社が工事請負契約時に「住宅瑕疵担保責任保険」へ加入しています。