お宅訪問Feelings Realized

等々力渓谷を愛でる別荘のような住まい

2014.07.17


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隣駅の新築マンションにお住まいだったHさん夫妻。等々力渓谷を散歩していたある日、コーポラティブハウスの募集を目にします。渓谷沿いに住めて、自由設計。他に代え難いその魅力的な条件に、買ったばかりのマンションから引っ越すことを決めました。


渓谷に面したロケーションと
自由設計が大きな魅力

Hさん夫妻は3年前にこの近隣に引っ越して来てから、等々力渓谷の豊かな自然に魅了され、よく散歩に出かけていました。ある日、等々力駅でポスターを目にします。等々力渓谷に面した立地のコーポラティブハウスの募集でした。
しかし、その時夫妻は新築マンションを買ってまだ4ヵ月。住み始めたばかりだし、まさか買い替えはないよね、と言いながらも興味をひかれ、話だけ聞きに行ってみようと説明会に参加します。

説明を聞けば、渓谷の真横のロケーションで、中の間取りやデザインを好きに決められる自由設計。住み始めた大手デベロッパーのマンションの間取りに不満を感じていた時でもあり、他には代え難い条件に心動かされ、このコーポラティブハウスに参加することを決めたのです。

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▲Hさん宅の屋上は4階の高さに当たる。目の前が等々力渓谷で、冬には木々が落葉し、せせらぎや行き交う人を見下ろせるという。
 ここで全世帯が集まってバーベキューを既に2回開催。「夕方ビールを飲むと気持ちいいですよ」(ご主人様)

 


程よい距離感の近所付き合い
「前のマンションより全然いい」

またとない条件を気に入って参加を決めたHさんでしたが、実はコーポラティブハウスの仕組みをきちんと理解したのは申し込みをした後でした。

「コーポラティブハウスという名前は知っていましたが、住人が自分たちで組合をつくって土地を買って、というスキームを理解したのは申し込んだ後で、そのスキームに不安がなくはなかったですね。たとえば、一人ヘンな人がいたらそれが全体に影響あるのでは、とか。本当に成立するのかな、立ち消えになったら嫌だな、とか。ただ、同時期に申し込んだ人の中に、不動産のプロがいて、安心材料にはなりました」
とご主人様。

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▲週末には料理をするというご主人様の希望で取り入れた、アイランドキッチン。渓谷の緑を眺めながら料理できるよう、
 リビング側に向けてレイアウトした。左手の格子戸の中が玄関。トップライトが明るい右手の階段から屋上に上がれる。

 

奥様も当初のとまどいを話してくれました。
「主人はとにかく気に入って、ここを買いたい気持ちが強かったですが、私は正直不安でした。全体を統括している会社、つまりコプラスさんですが、大丈夫かなと。大手の会社でもないし、知名度もない。スタートラインでは不安がありましたが、定期的な会合できちんと説明してくれましたし、個別の対応もしっかりしていたので、信頼がもてるようになりました」
住んだ今は、そんなコーポラティブハウスだからこそのよさを実感しているそうです。

「前のマンションは引っ越した時に隣と上下のお宅に挨拶に行って、たまに会った時に挨拶する程度で、『付き合い』と呼べるものは全くありませんでした。ここは建てる前からお互いが会って、懇親会もして、お付き合いが始まっている。もともと、組合をつくったり、集まったりというのを苦にしない人たちで、趣味趣向にも多様性がある。成熟している人たちというのかな。遠過ぎず、近過ぎずという、心地いい距離感のお付き合いができています」(奥様)
ご主人も、「前のマンションより全然いいですよ」
その一言で、満足感が伝わります。


近所の子どもの声が聞こえる、
「界隈性」があるよさ

コーポラティブハウスならではのコミュニティのよさについて、ご主人様は続けます。
「住んでいるのは、自由設計に関心のある人たちなので、たとえば床材とか、お互いに仕様を紹介し合ったりできるのも楽しい。それから、隣近所の人の顔がわかると、身勝手なことってできないんですよね」
住んで約1年ですが、もう2回ほど住民同士の飲み会を、このHさん邸の屋上でしたそうです。

懇親会

▲5月に行われたBBQの様子。みなさん楽しそう!詳しくはこちらをご覧ください。

奥様は、総戸数15戸という、戸建てが集まった感覚の「界隈性」も親しみやすい、といいます。
「近所の子どもの声が聞こえたり、生活の音が心地いいんです。マンションの時は、隣の人が何をしているのか全くわからなかった。ここでは、生活の音に『あ、生きてるな、起きてるな』という、温かみを感じます」
声や生活音が聞こえても、それをうるさいと感じるのではなく、心地よく感じるのは、お互い顔見知りになってお付き合いがあるからでしょう。コーポラティブハウスという小ぢんまりしたコミュニティのよさの表れといえます。

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▲渓谷の景観を思い切り取り込んで楽しめるように、窓を天井まで広げた。
 窓際のベンチを兼ねた造り付け収納は、パーティの時スツールとして大活躍。

 


デッドスペースのない
回遊型の間取り

間取りに関しては、奥様がマンションで不便を感じていた部分などこれまでの経験を生かし、主にアイデアを出したそうです。デッドスペースを生まないよう廊下はつくらず、部屋と部屋をつなげて移動できるよう、扉は玄関と浴室以外、全て引き戸に。リビングから浴室、洗面室を抜けて寝室、ウォークインクローゼット、夫妻のワークスペースを通ってキッチンの前へ、という回遊型のレイアウトは確かに無駄がなく機能的です。

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▲回遊型の無駄のない間取りをリビングから見る。右手に浴室、その先に寝室が見える。
 左手、屋上への階段脇からも奥のウォークインクロゼットを通って寝室にアプローチできる。壁は漆喰塗り。
 床材は床暖房にも対応できる、幅の広い無垢材をネットで探した。

 

浴室のバスタブからも渓谷が見えるようレイアウト。
「風呂に入る回数が増えました。朝風呂も入っちゃいます(笑)」(ご主人様)

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▲(左)浴室のバスタブからも渓谷の緑が楽しめる。
 (右)暗くなりがちな洗面・洗濯スペースも、浴室からの光で明るく清潔感にあふれている。

 

3階のフラット住戸ですが、屋上への階段を吹抜けにしたことでメゾネットのような立体空間ができ、マンションっぽくありません。自由設計のコーポラティブハウスは集合住宅でありながら、注文住宅の満足度も味わえる点が魅力的です。
「戸建て住宅はメンテナンスが大変ですしね。でも、ここは低層の集合住宅ですから、エレベーターがなく階段なので、一生住もうというよりは、今の自分たちが住みたい家。将来住み替えが必要になったら柔軟に考えようと思っています」(奥様)

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▲光と風が通るキッチン横の吹き抜け。随所に配されたアートやオブジェも素敵です。

 


友人を招く機会が増え、
家での暮らしが豊かになった

コストパフォーマンスについてご夫妻にうかがいました。
「満足しています。朝起きて寝室からリビングに出てきて、渓谷の緑が目に飛び込んでくると、朝からモチベーションが上がります(笑)。友人を呼ぶ回数も前のマンションよりずっと増えました。平均すると月1回ぐらいですが、多いシーズンはもっとかな」とご主人様。

「コストを考えると、合格ライン以上のものを手に入れられたかなと思っています。この家は、充実した生活のベースになりました。友達にも『ちょっと寄ってく?』と言いやすくなりましたし、来たいと言ってくれる友達も増えて。この家ができて、住民同士のコミュニティでの関わりもそうですが、自分の友人との関わりも豊かになりました」(奥様)

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▲奥様のアイディアで、リネン類やフードストックも美しく機能的に収納。

コーポラティブハウスを検討中の方にアドバイスをいただきました。
「説明会から考えると完成して住めるまで丸2年かかりましたが、疑問や不安は設計事務所、コーディネイターにどんどんぶつけて、納得するまで説明してもらうといいと思います。設計期間は楽しいですよ。自分で間取りをつくるという楽しさを味わえるのはコーポラティブハウスならではです」

奥様が、「別荘じゃないのに別荘にいるみたい」と表現する通り、リビングに居ながらにして、この豊かで広々とした緑の眺めは、一体どこにいるのだろうと不思議な錯覚におちいるほど豊かな自然を感じられます。
等々力渓谷の隣というロケーションと出会ったH夫妻の幸せが伝わってくるお宅訪問でした。

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▲東京とは思えない豊かな緑に囲まれ、リビングで森林浴ができそうな空間。
  人が多く集まるときは、奥のダイニングテーブルと手前の上下可動式ソファーテーブルの高さを揃え、
 窓側の収納をベンチとして使うことで10人以上でテーブルを囲むことができる、機能的なつくりになっている。

 


PLAN

エリア:世田谷区等々力
専有面積:80.99㎡
家族構成:ご夫婦
入居:2013年7月

<コーディネイト>
株式会社コプラス
<全体設計/住戸設計>
株式会社K.U.T.都市建築研究室
<施工>
株式会社興建社

 

O_301_本田邸図面

このお宅のコプラス コ―ディネイタ―

0021
大澤 慎一

0079
中西 悟

 



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