お宅訪問Feelings Realized

すっきりと広いリビング空間を大切にした住まい


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杉並区が気に入り、近くで一戸建てへの住み替えを考えていたTさんご家族。気長に3、4年探しましたが、通勤に便利な場所で自分たちの思うような一戸建ては見つかりません。そんな時に出かけたコーポラティブハウスの説明会。立地と自由設計にひかれ、参加を決めました。


通勤に便利な立地と
自由設計が決め手

Tさん一家は30代のご夫妻と2歳のお子さんの3人暮らし。もともと同じ沿線の賃貸住宅に住んでいて、杉並区の便利さを気に入り、近くで家を買おうと探していたのだそうです。
当時お子さんはいませんでしたが、共働きしながら将来は子育てにも便利な場所でと気長に3、4年探し続けたものの、自分たちの思うような一戸建ては駅から離れているうえ手が出ない価格。
一方、分譲マンションだと間取りや内装・設備など、何かしら物足りない点があり決め手に欠けます。

そんな折、この荻窪のコーポラティブハウスのチラシを目にします。奥様がコーポラティブハウスのしくみを知っていたこともあり、説明会に参加してみました。
聞けばこのコーポラティブハウスは駅からの距離も近く、自由設計をした上で分譲マンションと変わらない価格とのこと。数年探した中では一番自分たちの希望条件を満たしていたため、納得して購入を決めたのだそうです。

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▲リビングダイニングキッチンをワンルームのように広い空間として確保したT邸。南側の窓は、視線が気になる部分をガラスブロックにしている。右手に寝室、エントランス、バスルームがある。

 


子どもを預け合ったりできる
コミュニティがいい

Tさんご夫妻は、コーポラティブハウスのよさを次のように話してくれました。 「このコーポラティブハウスは19世帯で建てているのですが、社交的な方が多く、十数回あった総会や地鎮祭などのイベントを通じて打ち解けていきました。休みの日に小さい子どもがいる世帯でよく集まって一緒に遊ばせますが、兄弟のいないうちの子も子ども同士の社会を経験できている点がありがたいです」(ご主人様)
奥様もこんな意見を聞かせてくれました。

「住民同士は本当にいい関係ですね。広いテラスをお持ちのお宅で、BBQパーティーを定期的に開催させてもらっています。ある休日には、1軒のお宅にパパと子ども達が集まって、ママ達は外へ飲みに行く会をやりました。それまで子どもをパパだけに任せたことのないママもいましたが、『他の世帯のパパと子ども達もいるなら安心』と参加。パパ用のご飯も作って持たせたママもいたようですが、ウチは夫が自分で作って持って行ってました(笑)」

お子さんを預け合うことが自然にできているというコミュニティ。大雪が降り、幼稚園が突然休みになってしまった日は、1軒のお宅が臨時保育所になったりもしたそうです。家が近いのですぐにお迎えに行くことができ、実家が遠くて急に預けられる所がない場合、そうした助け合いのできるご近所付き合いがあると普段から安心でしょう。

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▲(左)リビングからエントランスへのドアを見る。隣には、ビルトインタイプのワインセラー。(右)バスルームから、ドアを開けてリビングへ向かって。お嬢さんの向こうにキッチンが見えている。

 


在来工法でつくられた
明るいバスルームがお気に入り

設計については、まずご主人様は、広いリビングダイニングとキッチンが欲しかったのだとか。子育てをしながらの共働き生活のため、料理は夫妻で半々に担当。ご主人様にとって料理は「趣味のひとつ」と言います。
イタリア、ユーロモビル社製のオープンなキッチンは天板が1m×3mと広く、夫妻の身長に合わせて少し高めに設計したので使い勝手がいいそうです。

希望通り広々としたリビングは、フラットでシンプルな動線のワンルーム空間に。部屋を区切らなかった分、お子さんの行動もよく見渡せるし、お風呂に入れたりなどの移動も楽です。今はワンルームのように使っていますが、将来子ども室にもできるよう、間仕切りも備えました。

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▲リビングには引戸を備え、必要な時に仕切れるようになっている。

 

リビングをすっきりと白く仕上げ、インテリアをモノトーンでまとめたのは、少しでも広々と開放的な空間を目指して。初めから清潔感のある直線的でモダンな空間とコンセプトを決めて設計しました。
また、奥様が第一に希望したのが、在来工法でつくる広いバスルーム。お風呂が好きで、出張でホテルに泊まる機会の多い奥様は、さまざまなホテルのバスルームを研究。理想のお風呂を我が家で実現しました。

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▲リビングダイニングとオープンにつながるキッチン。熱源はガス、電気両方を備える。 白に統一された大容量の収納に、ガラスブロックからの淡い自然光が優しい明るさを演出している。

 

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▲奥様のイメージが具体的に活かされた在来工法のバスルーム。ガラスを多用して明るく開放的に。浴室に向かい合うように洗面台をレイアウト。

 


住んでわかったことを活かして
またいつか家づくりをやりたい

気になるコストについて、感じたことを聞いてみました。
「キッチンとお風呂以外は予算を削れるだけ削りましたが、それでもオプション費用がけっこうかかってしまいました。そうなると、最初の『取得目安価格※』って何だろうなと思ったり(笑)」(奥様)
住んでから気づいたことについては、次のように話してくれました。

「床は白い塩ビの長尺シートにしたのですが、ワックスを塗るのが難しく、ムラになるので自分では塗れないです。グレーがかった色でもよかったのかなとか、住んでから感じた点は幾つかありますね。プランしている時はオープンな空間がいいと思っていましたが、やっぱりもう1部屋あってもいいかな、とか。できればもう1回、コーポラティブハウスで家づくりしたいです(笑)」

最後に、コーポラティブハウスを検討中の方へのアドバイスを。
「設計を自分で考えるのが好きな人、近隣とのコミュニケーションを大事にする人には、コーポラティブハウスはいいと思います。最初から住人同士で情報交換しながら建てていけますから」(奥様)
「以前の家の時は近所付き合いが全くなかったですね。隣の人がいるのかいないのかもわからない状態。それに比べると今は、19世帯のいいお付き合いを楽しんでいます」(ご主人様)
住んでからわかることもいろいろ教えていただいた、T邸訪問でした。

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▲明るく広いリビングで元気に走り回ることができ、お嬢様も楽しそう!

※「取得目安価格」とは、コーディネイター提案例(標準プラン)で計画された場合の価格であり、自由設計によりプランが変更された場合、価格が変動します。


PLAN

エリア:東京都杉並区上荻
専有面積:78.76㎡
家族構成:ご夫婦+子ども1人
入居:2012年10月

<コーディネイト>
株式会社コプラス/
株式会社タウンクリエイション
<全体設計/住戸設計>
株式会社K.U.T.都市建築研究室
<施工>
株式会社興建社

 

K_髙宮邸

このお宅のコプラス コ―ディネイタ―

0021
大澤 慎一

0079
中西 悟

 



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