お宅訪問Feelings Realized

子育ての拠点としてつくった住まい

2015.03.09


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DINKSの頃はタワーマンションにお住まいだったMさんご夫妻。お子さんが生まれ、もっと子育てに相応しい環境、家を探すことに。何社かコーポラティブハウスを検討する中、コプラスの弦巻noieを気に入って決めました。


子どもが生まれて
「家」の価値観が変わった

フルタイムで共働きのMさんご夫妻は、以前は利便性を優先し、都心の駅直結のタワーマンションに住んでいました。
「その頃は、ずっと賃貸でもいいと思っていました。家は、自分達の環境が変わるにつれて変えていってもいいかなと。人はできるだけ身軽でいた方がいい、というポリシーのようなものもあったし。でも、一人目の子が生まれて、それは違うなと。子どもが大きくなっていくにつれ、『ここが家だ』という場所をつくってあげたいと思ったんです。親の都合で度々引っ越しされたら、子どもには迷惑な話ですし、そもそもタワーマンションはとてもじゃないけど子育てできる環境じゃないと」とご主人様が話す通り、お子さんの誕生をきっかけに、子育てしながら長く住むに相応しい家を探すことにしたのだそうです。

奥様が、知人が住んでいておしゃれでいいなと思っていたコーポラティブハウスの説明会に行き、ご主人様を説得。ご主人様は、コプラスの弦巻noieの、小ぢんまりした現代の長屋風なつくりと、フラットな住戸のシンプルなプランが気に入ったと言います。 ただ、それまでよく知らなかったコーポラティブハウスというものに、不安はありました。

「家を買うのも初めてだし。コーポラティブハウスという形式にもリスクがあるなと思いました。コプラスがもしつぶれたら、とか、全住戸の申し込みが埋まらなかったらどうするんだろう、とか。だから何回も説明会を聞きました。僕は不動産関係の人を信用しない性質なんですが(笑)、コプラスのコーディネーターの方は、メリットとデメリット両方話してくれて、正直だなと思いました。最終的に『自由設計と値段、納期は約束します』と言ってもらったので、信頼しました」(ご主人様)

こうしてご夫妻は参加を決め、設計の打ち合わせが始まります。

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▲リビングダイニングから将来の子供室へ向かって。リビングと子供室は引き戸で仕切れ、将来子供室は2つに分けられるよう設計されている。

 


子どもが小さいうちは
寝室以外全体をひろびろ使って

設計に関しては、担当してくれたアルコデザインスタジオ代表の鎌田智州さんの住まいを参考にした部分も多かったそうです。
「私自身も、自分が設計したコーポラティブハウスで快適に暮らしています。たとえばキッチンは、シンク、コンロは壁付けにして、アイランドはシンプルな天板だけにしておくと、多目的に使えますよ、などのアドバイスをしました。お子さんが配膳などお手伝いしやすいし、食に興味を持ってもらえるかなと思います」と鎌田さん。

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また、リビングと引戸で仕切れる子供室は、将来2つに分けられるよう、天井に補強を入れてあります。まだ今は家のほぼ全ての引戸を開け放して、寝室以外のほとんどの空間を仕切らずひろびろと使っているそうです。

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とはいえ、子供室と反対側の壁はコンクリート打ちっ放しのままとし、カフェのような大人なデザインに仕上げ、子供室側と全く違う印象に。こちら側を向いて座れば、落ち着いた空間のよさを味わえます。

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▲子供室と反対側の壁に向かうと、リビングダイニングはがらりと違う大人の印象の空間に。

 

ここには、ご主人様がよくPCを持ち込んで座るスターバックスのカウンターのサイズを計って同じようにカウンターを設えてもらいましたが、「実際はまだ使っていません(笑)」(ご主人様)とのこと。

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北東側にレイアウトした寝室では、東の窓から朝日が差し込み、「夜明けに『朝がきたんだ』とわかります。タワーマンションの時は朝がきてもわからなかった。この家では夏、窓を開け放して寝ていますが、風通しがよくてとても気持ちがいいです」と奥様。

今回、初めて自分達で設計の素案を考えるという経験を通して、「住む、とはどういうことかなと考えました」と言うご主人様が続けます。 「最終的には、お互い気配を感じられる距離感を取りながら、皆が過ごせる場所を広くしましたが、最初はけっこう迷走しました。『何でもいいから斬新な案をください』なんて鎌田さんに言ったりして(笑)」
「『育児』をキーワードに考えた時、これがベストなプランなのではと思いました」と鎌田さん。
床面をリビングとフラットな高さになるようデザインしてもらったベランダも大活躍。暖かい日にはおにぎりを握って、お子さんとピクニックのように座って食べたり、苺を育てたりされているとか。夏にはプール遊びもするそう。
まさに子育ての基地となる住まいに仕上がっています。

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▲リビングと床レベルを同じにした、南側ベランダ。3階を選んで高さもちょうどよかったそうです。「緑が見えて、空が広くて、気持ちがいい。タワーマンションの時はすぐにカフェに行ったりしていましたが、ここに住んでから、家にいてほっこりできます」と奥様。

 


環境が変われば
ご近所との付き合い方も変わる

コーポラティブハウスならではのよさ、コミュニティについても聞いてみました。
「最初からお互いを知っているというだけで、近所付き合いって全然違うんだなと感じています。前のタワーマンションは、隣の人さえ知りませんでした。今は住民同士、会えば挨拶、プラスひとこと二言交わすというお付き合いができています。でもこれは、環境に依るところが大きいと思う。もしかして、同じここの住民同士でも、タワーマンションで隣り合わせていたら全然交流しなかったかもしれないですし」とご主人様がおっしゃると奥様も、
「顔見知りだから安心するんですね。子ども同士も、夏に屋上菜園でプールで遊んだりして、嬉しいみたい。特にお茶会したりするわけじゃないけど、顔を合わせた時には『大変な時はついでに買い物するから、言ってね』と声かけてくれたり。似たような年齢の子どもがいるお宅が多いから、『お互い様』感で接してくれるのがいいですね」

建築士の鎌田さんは、設計の立場からこんな風にコメントしてくれました。
「コーポラティブハウスって、コミュニティという点が先立って伝わってしまい、そこが煩わしいんじゃないかと思う人もいると思うんです。だから全体設計の時には、お互い顔見知りとはいえ一線を超えない、心地よい距離感を保って暮らせるような工夫を心がけています」

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▲入居者のみなさん共用の屋上菜園にはローズマリー、春菊、水菜などを植えて。

 


自由設計が叶えられて
この費用なら高くない

費用対効果についても聞いてみました。
「コーポラティブハウスの魅力は何より自由設計だと思います。僕らの予算ではコーポラティブハウス以外では、なかなかこういう自由設計の家には住めないですから。この辺りで同じ80㎡の新築マンションを買おうと思うと、ずっと高いです。
中古マンションのリノベーションも、梁や窓の位置など変えられない部分があったり、共用部の古さが気になる割には意外と高い。コプラスさんは良心的だなと思いました。募集価格に、標準プランがきちんと設定されていたのがよかった。
他社のコーポラティブハウスは、表示の価格がスケルトンのみの価格で、実はインフィルにプラス1千万円、などというのがあって、わかりにくいと思いました。コーポラティブハウスを検討している人は、提示されている価格にどこまで含まれているのか、聞いた方がいいと思います。
選んでいく部材などの単価も教えてくれますが、僕らには比較材料がないので、それが高いのか安いのかわからないというところもありました。業界全体で、もっと透明性を高めればいいのにな、とも思います」(ご主人様)

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▲キッチンの奥には外から見えないよう収納タワーを設置。

 

建築士の鎌田さんも、「そうした点が改善されて、コーポラティブハウスが選択肢の一つになって欲しい」と願っているのだそうです。
「コーポラティブハウスはコーディネイト会社によって全然違うし、Mさんが言われたようにわかりにくい部分があって、メジャーになれていないのだと思います。まだまだ知らない人も多く、家が欲しいと思っている人の選択肢にすらなっていない現状が残念です」(鎌田さん)

これからコーポラティブハウスを検討中の方に、奥様はこんな風にアドバイスをしてくれました。
「でも、結果としてはコーポラティブハウスは敷居が高くないし、設計士さんも怖くない(笑)。一緒に住まいをつくりあげていく過程を楽しんだらいいと思います。打ち合わせで鎌田さんと十数回お会いしていたので、設計が終わる頃は、もうこれで鎌田さんとあまり会えないのかとさびしかったです(笑)。来年からは屋上菜園も、子どもともっと楽しみたいと思っています」
子育てするのにぴったりの住まい。家族と一緒にこの家も、育てていく楽しみがあるようです。

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▲洗面室は浴室と向き合うようにレイアウト、脱衣室と兼ねて。奥には洗濯機、トイレのドアも見える。ユーティリティをここにまとめることで、廊下的スペースを省略。

 

PLAN

エリア:東京都世田谷区弦巻
専有面積:80.30㎡
家族構成:ご夫婦+子ども2人
入居:2014年3月

<コーディネイト>
株式会社コプラス
<全体設計/住戸設計>
株式会社アルコデザインスタジオ

<施工>
株式会社田中建設

 

G302_水野邸

このお宅のコプラス コ―ディネイタ―

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鈴田健一

 



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