お宅訪問Feelings Realized

エイジング感とテクスチャーのある少し荒っぽい仕上げをリクエスト

  • 設計のこと

自分たちのイメージを伝えるために、奥様は雑誌などのキリヌキを貼ったスクラップブックを、設計担当だった信太裕(ヴァーブ一級建築士事務所)さんに渡したそうです。
「古い建物をリノベーションをしたような、ちょっと荒っぽいんだけど質感があるような内装にしたいというリクエストを貰いました。そのため床、壁はモルタルを擦りつけるように塗った上にペンキを塗って、エイジング感を出しています。キッチンに向かった壁はコンクリートブロックを積んで、目地のモルタルをわざと残してペイントしています。普通にペンキを塗るだけだと、どうしても新築そのものの質感になってしまうので。ご主人様には朝、出社前に3回ぐらい見に来てもらって質感を確認してもらいました」(信太さん)

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▲(写真:左)コンクリートブロックを積んでつくったキッチンの壁。
  (写真:右)自由設計のイメージづくりに大活躍した、ご主人様お気に入りの家具「TRUCK」の本と、奥様のスクラップブック。

 

寝室との間仕切りにはビンテージ風のガラスを入れた壁を設け、木サッシを黒くアイアン塗装しているので、ニューヨークのロフトのようなクールな仕上がりになっています。

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▲ダイニングからキッチンに向かって。右手の間仕切りサッシの向こうが寝室で、ドアから廊下、寝室、玄関ホールへと出られる。

 

玄関ホールは、自転車や靴、スーツケースなどのストックスペースとして、広く取っています。自分で手を加えるのが好きなご主人様が今後棚板などをつくって、ゆっくり完成させていく予定だそうです。

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▲(写真:左)玄関ホールは東側の窓からの光と風を取り入れ、土間風空間に。左手のガラス戸から寝室に入れる。
  (写真:右)リビングの収納扉同様、古材にペンキ塗りを施した玄関ホールのシューズクローク。



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