お宅訪問Feelings Realized
自分達で探して値段も質も納得した材料を使えるのがとてもいい
- 費用のこと
- アドバイス
また、自分達で納得するまで探した材料を使ってコストをある程度コントロールできる点もよかったそうです。
「使う素材を自分で探してきて、値段もクオリティも納得したものを使ってもらえるのがすごくいいと思いました。納得いかなければ、いくらでも探しに行けばいいし、お金をかける部分とかけない部分のメリハリもつけられますから。私達は最初、オプションは想定予算内におさえようと話していたのですが、希望のものを入れていったら100万円位オーバーしてしまって、それを削るのがちょっと辛い作業でした(笑) 夫婦で意見、こだわりが違うとまとまらないことがあるので、この部分は得意などちらかに任せて、という風に分担するといいかもしれません」
と奥様が言えば、ご主人様も
「自分達で比較検討できたものを使ってもらえるのがいいですね。メリハリという意味では、たとえばウチはお風呂は最初から用意されていた標準仕様のものでいいということにしました」
建築士の信太さんはこうアドバイスします。
「コーポラティブハウスは明朗会計ですからね。金額が予算と合わなければ、削っていく作業をすればいい。お二人は結論を決めてから打ち合わせに来てくれたので助かりました。それから、今後参加する方は、建築士に自分の手持ちの家具を図面に落とし込んでもらうといいです。新しい家に持ち込む家具や家電を、自分でサイズを測って伝えて、家の図面に入れてもらうと、広さの感覚がつかめますから」
するとご主人様が、
「サイズと、重さも計った方がいいです。僕は音楽関係のコンポとかプレイヤーとかを持ち込んだんですが、思ったより重くて、つくってもらった棚板やダボが重さに負けちゃって、結局工事を3回もしてもらいました」
というアドバイスも。
また、コーポラティブハウスはとにかくやること、選ぶ作業がたくさんあるという意見も聞かれました。
「やることがいっぱいあって、途中で一回ウンザリした時期がありました(笑) 事前に実際に住んでいるお宅の見学会などがあれば、是非行った方がいいです。それから、相談する時に実際にコーポラティブハウスに住んでいる先輩がついてくれる、『チューター制度』みたいな制度があればいいね、という話をしていました。まだコーポラティブハウスは世間の認知度が低いので、たとえばウチは最初両親が心配して、『コーポラティブハウスとは』というところから説明しないとなりませんでした。『よくわからないけど大丈夫なの?』『大手のマンション買ってもらった方が安心』などと言われて。そんな両親も出来上がったら喜んでくれたのでよかったですが」(ご主人様)
将来の家族構成をしっかりと想定
住んでから気づいたこと
最後に、住んでみて気づいたことを話してくれました。
「コーポラティブハウスで家づくりをするなら、家族構成をしっかりと想定してから参加した方がいいかもしれません。僕達は引渡し後に子どもが生まれたので、先に子どもがいたらもっとここをこうしていた……というのはありますね。コーポラティブハウスは参加してから引渡しまでが2年間とか長いですから、2年先まであるいはもっと先まで見越して計画した方がいいと思います」(ご主人様)
これからは家族で駒沢公園まで歩いて出かけたり、周辺環境も楽しみたいというYさんご夫妻。お二人が趣味を生かして一生懸命に考えたインテリアがとても素敵なお宅でした。