お宅訪問Feelings Realized

オープンキッチンで料理や会話を楽しむ住まい


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料理が好きなご主人様が、奥様や友達と会話しながら使えるオープンキッチンのあるY様邸。北欧のチェアに座った眺めは、お洒落なレストランのようです。コーポラティブハウスを選んだきっかけから、話をうかがいました。


自由設計でつくれる割に
リーズナブルな予算が魅力

そろそろ家が欲しいと、マンションなどを見に行っていたYさんご夫妻。
以前から住んでいた同じ世田谷周辺で探していた時、ちょうどコプラスのチラシがポストに投函されます。
コーポラティブハウスについては、友達が住んでいたので遊びに行き、仕組みなどを教わっていたのだとか。
大きな魅力を感じたのは、間取りやインテリアを自分達の思い通りにつくれる自由設計と、その割に予算が抑えられるという点でした。
30代になったら家も子どもも欲しいと予定していたところだったので、この駒沢公園に近いコーポラティブハウスに参加することを決めました。

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▲好きなお酒のボトルや調理道具などを飾れるオープンな棚で、よりスタイリッシュに見えるキッチン。

 


好きな北欧のインテリアと
回遊式の間取りがポイント

Y様邸に入ってまず印象的に見えるのは、やはり大きなオープンキッチンです。
10社ほどのキッチンの会社を見て回って決めたという、このオーダーキッチンに対する思い入れを聞いてみました。
「いろいろ見て、業務用のキッチンを設計施工している、北沢産業という会社でオーダーしました。ステンレスの塊みたいな、存在感があって無骨な感じがよかったです。僕は料理が好きなので、キッチンに立って作りながら妻や友達と会話できるような、対面式のレイアウトにしました。収納も最初はクローズの棚だったんですが、好きなお酒を並べたりしたかったので、途中で設計変更してオープンにしてもらいました。厚いステンレスの天板は、パスタをつくったりするのにもいいですね」
とご主人様が言えば、奥様も
「子どもが生まれてからは特に、主人に料理をだいぶやってもらって助かっています。人をよんでホームパーティするのも好きなので、そんなシーンも念頭に設計してもらいました。私にとっても、キッチンにいながら子どもの姿が見えるので、オープンキッチンはよかったですね」

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▲料理などをしていてもお子さんの姿に目が届くオープンキッチン。

 

また、住戸全体は玄関からリビング、寝室と引戸でつなげた大きな一つの空間として、お子さんもぐるぐる回れるよう、回遊式の間取りにしています。

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▲リビングと寝室は引戸で仕切っているので、開ければ一つの大きな空間に。

 

今はこのかたちですが、お子さんが大きくなったときには子ども室として仕切れるように設計されています。

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▲手前のリビングから寝室を見る。寝室は2部屋に間仕切ることが可能。

 

また、中央に廊下を兼ねた大きな収納を設けてもらったおかげで、以前の家では外にあふれてしまっていたモノが全部収まっているそう。

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▲リビングから玄関への廊下と左手の寝室の間に、たっぷり入る収納が設けられている。

 

さらに、アウトドアの趣味もあるファミリーなので、キャンプ用品やトランク、またベビーカーも外から帰って来てそのまま入れられるよう、玄関収納を三和土につなげて大きくとっています。

 

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▲三和土(たたき)の床につなげて大きく取られた玄関収納は、シューズクロークを兼ね、アウトドア用品、ベビーカーも入れられて便利。

 

洗面室は、お子さんのどろんこ汚れもジャブジャブ洗えるよう、深くて大きい実験用のシンクを入れて。水洗金具は手が汚れていてもひじで水の出し止めができるよう、医療用のものを選んでいます。

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▲医療用水洗金具と実験用シンクで使いやすそうな洗面スペース。


生活スタイルや価値観、
世代が近い隣人に安心感

Yご夫妻に、コーポラティブハウスでよかったことを聞いてみました。
「第一に自由設計ですね。自分の思い通りの家をリーズナブルにつくれて、実際に思い通りの生活ができていますから、満足しています」
とご主人様。
リビングに吊ったハンモックは、奥様が設計の信太さんに要望したもの。ご夫妻で世界一周旅行をした時に訪れた中南米の宿にハンモックがあり、家でのんびりできるスペースが欲しいと、取り入れてもらったそうです。
「信太さんには『絶対使わないよ』(笑)と言われましたが、結構使っています、昼寝に。主人は酔っ払った時に寝ています(笑)」(奥様)

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▲ダイニング横、南側の特等席に吊るされたハンモックに寝たらいかにも気持ちよさそう。布製のブラジリアンスタイルで、網製のものはメキシカンスタイルなのだとか。

 

また、コミュニティについても気に入っているそうです。
「立地や広さ、価格帯について、同じような価値観で家を求めていた人が集まったと思うし、小さなお子さんのいる世帯も多くて安心します。全世帯をお互いが知っていて、エレベーターなどで会うと簡単な会話もします。特に子どもを抱いていると話しかけてもらえますね。建設組合結成(契約)時以降会う機会が何度かあったので、設計期間に情報交換できたのもよかったです。引渡しの時は順番に訪ねて見せ合いっこして、『あーウチもこうすればよかったな』なんて言ったり(笑)」(ご主人様)

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▲インテリアが好きな奥様がこだわって選んだダイニングの照明器具。

 


自分達で探して値段も質も納得した
材料を使えるのがとてもいい

また、自分達で納得するまで探した材料を使ってコストをある程度コントロールできる点もよかったそうです。
「使う素材を自分で探してきて、値段もクオリティも納得したものを使ってもらえるのがすごくいいと思いました。納得いかなければ、いくらでも探しに行けばいいし、お金をかける部分とかけない部分のメリハリもつけられますから。私達は最初、オプションは想定予算内におさえようと話していたのですが、希望のものを入れていったら100万円位オーバーしてしまって、それを削るのがちょっと辛い作業でした(笑) 夫婦で意見、こだわりが違うとまとまらないことがあるので、この部分は得意などちらかに任せて、という風に分担するといいかもしれません」
と奥様が言えば、ご主人様も
「自分達で比較検討できたものを使ってもらえるのがいいですね。メリハリという意味では、たとえばウチはお風呂は最初から用意されていた標準仕様のものでいいということにしました」
建築士の信太さんはこうアドバイスします。
「コーポラティブハウスは明朗会計ですからね。金額が予算と合わなければ、削っていく作業をすればいい。お二人は結論を決めてから打ち合わせに来てくれたので助かりました。それから、今後参加する方は、建築士に自分の手持ちの家具を図面に落とし込んでもらうといいです。新しい家に持ち込む家具や家電を、自分でサイズを測って伝えて、家の図面に入れてもらうと、広さの感覚がつかめますから」
するとご主人様が、
「サイズと、重さも計った方がいいです。僕は音楽関係のコンポとかプレイヤーとかを持ち込んだんですが、思ったより重くて、つくってもらった棚板やダボが重さに負けちゃって、結局工事を3回もしてもらいました」
というアドバイスも。

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▲ダイニング左手の壁に音楽プレイヤーなどの棚が見える。

 

また、コーポラティブハウスはとにかくやること、選ぶ作業がたくさんあるという意見も聞かれました。
「やることがいっぱいあって、途中で一回ウンザリした時期がありました(笑) 事前に実際に住んでいるお宅の見学会などがあれば、是非行った方がいいです。それから、相談する時に実際にコーポラティブハウスに住んでいる先輩がついてくれる、『チューター制度』みたいな制度があればいいね、という話をしていました。まだコーポラティブハウスは世間の認知度が低いので、たとえばウチは最初両親が心配して、『コーポラティブハウスとは』というところから説明しないとなりませんでした。『よくわからないけど大丈夫なの?』『大手のマンション買ってもらった方が安心』などと言われて。そんな両親も出来上がったら喜んでくれたのでよかったですが」(ご主人様)

 

将来の家族構成をしっかりと想定
住んでから気づいたこと

最後に、住んでみて気づいたことを話してくれました。
「コーポラティブハウスで家づくりをするなら、家族構成をしっかりと想定してから参加した方がいいかもしれません。僕達は引渡し後に子どもが生まれたので、先に子どもがいたらもっとここをこうしていた……というのはありますね。コーポラティブハウスは参加してから引渡しまでが2年間とか長いですから、2年先まであるいはもっと先まで見越して計画した方がいいと思います」(ご主人様)
これからは家族で駒沢公園まで歩いて出かけたり、周辺環境も楽しみたいというYさんご夫妻。お二人が趣味を生かして一生懸命に考えたインテリアがとても素敵なお宅でした。

 


このお宅のコ―ディネイタ―・全体設計者

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柴原 究
s-0174
大豆生田 亘

 



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