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【再訪問】フラットな間取りを最大限に活かした、開放的な住まい【下北沢】前編



 

4年間のアメリカの生活を経て、住み慣れた下北沢に帰ってきたタイミングで「もう少し広い家を」と、家探しをスタートしたTさんご夫婦。立地・間取りと自分達のライフスタイルに見合ったコーポラティブハウスでの生活が、とても気に入っているそうです。

 

アメリカからの帰国が
居住空間を見直すきっかけに。

 

産まれも育ちも世田谷区のTさんご夫婦は、生活圏内を変えたくないという思いから結婚後20年近く下北沢エリアに住まれていました。引っ越しを意識し始めたのは、ご主人のお仕事の都合で4年間住んでいたアメリカから帰国した2018年。それまで住み慣れていたはずの家が、少し手狭に感じたといいます。

「普段は共働きですが、アメリカでは仕事を休んで初めて専業主婦をしていました。家事をしているので自然と家にいる時間が長くなり、そのときにあらためて家という存在が大事であることに気付いたんです。それまでは寝る場所や食べる場所があって、利便性の良い場所に家があればそれだけで充分でした。でも、天井が高く広さがあったアメリカの家から帰って来ると、思ったよりも窮屈に感じてしまって。長い人生のなかでたくさんの時間を過ごす家だから、もう少しエネルギーを向けてみようと思いました」(奥様)

物件を探す際に出した条件は「世田谷エリアで駅近」「小規模な戸数」。ご友人がコーポラティブハウスに住んでいたこともあり、早い段階からその選択肢が頭の中にあったといいます。分譲マンションも並行して探すなかで、コプラスの代沢プロジェクトを見つけて参加しました。

 


基本設計というベースの箱に
「好き」を詰め込む作業

 

「コーポラティブハウスを選んだものの、自由設計で絶対これがやりたい! という強いこだわりはなかったんです」と、ご主人。「希望といえば、フラットの間取りで、尚且つある程度の広さがあればいいな、ということぐらい。強いて言えばワインセラーとピアノを置く場所だけは確保してもらいました。あまりこだわりがないからこそ、経験豊富な設計士さんが私たちの生活スタイルに合わせてさまざまな提案をしてくださるのは安心感がありましたね。このプロジェクトを一つの作品として、設計士さんが自分事のように取り組んでくださっていたことも嬉しかったです」(ご主人様)

▲窓から光を遮らないよう、ワインセラーは背面カウンターの下に収まるよう設計してもらった。

 

「私たちは以前住んでいた家で一度リフォームを経験していたので、2人の間で“こうしたい”という方向性にズレがなかったのもスムーズに進んだ要因だと思います。たとえば、前の家から持ってきたい家具がなかったこともあり、収納はすべて建て付けにしました。テーブル、椅子、ベッドと最低限の家具だけを置くことで部屋の広さをとれたうえに、地震などの災害時の安全面も確保。あとは天井を直にして、取れる最大の高さを取ってもらいました。こだわりはそれほど強くなかったものの、「コンセプトが明確ですね」と設計士さんに言われたのを覚えています」(奥様)

 

▲洋服はすべてウォークインクローゼットに収納することで、タンスなどの家具を省いた寝室。

 

「共働きなので、メインで使うところといえばほとんどがキッチンと寝室だけなんです。なので、その空間は必要な大きさをきちんと取ろうと、キッチンの割合を大きくしました。アイランドにするこだわりはなかったけど、どうせならキッチンメインの間取りにしようと設計士さんが提案してくださって。2人でキッチンに立つことも多いので、このサイズ感が今ではとても気に入っています」(奥様)

 

▲導線を考えて、ダイニングテーブルはキッチンの真横に配置。

 

 

リビングにはソファタイプの椅子と、椅子に合わせた低めのテーブルを。友人を招くことも。

こうして設計士さんのアドバイスを受けながら、何度も打ち合わせを重ねて理想の空間
を作り上げていったといいます。

「他のお宅を訪問させてもらったこともあるのですが、ものすごくこだわられている方もいました。こだわりたい人はとことんやる、そこまででもない人は最低限の要望だけ伝えてお任せする。そんなふうに、程度を選択できるのがコーポラティブハウスのメリットだと思います」(ご主人)

 

▲洗面所は毎日必ず立つ場所だからこそ、惜しまず広めに確保。

 

 


同志のような住民との
“ちょうどいい”距離感。

 

 

「コプラスさんの説明会では何度も、“住民同士で良いコミュニティが生まれる”と聞いていました。けれど正直当時は、こればっかりは住んでみないと…と、あまり期待はしていませんでした」と、奥様。

けれど、プロジェクトが進むなかで定期的に開催される総会で何度も顔を合わせるうちに、他の住民たちと自然と距離が近づいていったといいます。

「全9世帯という規模感なので、当然住まう人全員の顔と名前は一致しています。男性陣はLINEグループがありますし、なかでも年齢が近く家族構成も同じSさん夫婦とは一緒にご飯を食べたりする仲です」(ご主人)

「コミュニティって強要するものではないけれど、顔が見えて繋がっているだけで、安心感はありますよね。いざという時に助け合える存在であるのはすごく心強いです。そういえばこのあとSさん夫婦のお宅にお邪魔するんですよ」

というわけで、次回は同じ下北沢のコーポラティブハウスに住むSさんご夫婦のお宅にTさん夫妻とともに伺います。

 



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