お宅訪問Feelings Realized

レトロと現代感覚が素敵に同居した住まい



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▲オープンなキッチンで家族との会話も弾む

JR山手線「目白駅」徒歩9分、コーポラティブハウスでは珍しい10階建の白亜の建物「MEJIRO HOUSE」にお住まいのKさんに、自由設計で造ったコダワリのすまいについてお話をお伺いしました。


見せる収納を楽しむキッチン

キッチンは、明るく開放的な対面のオープン形式。
奥様がキッチンで仕事をしていても、ダイニングテーブルにすわる家族と自然と向き合う造りになっています。

「キッチンは対面にしたかったんです。でも、手元が見えすぎるといけないので、少し立ち上がりの壁を造ってもらいました。キッチン後ろの棚は、器などコダワリのものが多いので、見せる収納にしました。」

コンロ脇のタイルは、気に入った店に貼ってあったものを参考に、通常横に貼るものを縦に張ったそう。色といい、素材感といい、キッチン奥のコンクリート打ち放しの壁とうまくマッチしています。 キッチン脇の敢えて横向きにつけているコンセントもシャープなデザインのものが選ばれています。

見せる収納には、なるほど、味わい深い器や祖母の代から使っていると言うレトロ感たっぷりの「量り」などが、まるで雑貨店のように素敵にディスプレイされています。

棚

▲見せる収納に飾られた器や量り

 


ひとつひとつ丁寧に選んだインテリア

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▲窓が大きく取られ、とても明るいリビングダイニング



「窓が多い家が良かったので、窓は多めに設計しました」というリビングダイニングは、とても明るく気持ちの良い空間。 壁・天井はペンキ塗りが主ですが、ダイニングの壁と天井の梁をコンクリート打ち放しとすることで、空間にアクセントを与えています。

フローリング材は、床暖房を考慮し、表面が無垢材で芯材は集成材のものを選択。 見ただけではわかりませんが、床暖房はリビングとダイニングを2系統に分けてあるので、状況により使い分けが出来るようになっています。
よくみるとダイニングの椅子は一脚一脚すべてばらばら。気に入ったものをひとつひとつ買いたしていったそうです。こんなところにも、Kさんご夫婦のコダワリがうかがえます。

 

3ショット

▲2方向に開口を設けたリビングスペース


朝食を食べたり水遊びのできるテラス

テラス

▲リビングスペース横のプライベートテラス

リビングスペースの横は、外部から見えない、プライベートなテラスが付いています。
テラスの壁もキッチンの壁と対比するようにコンクリート打放し仕上げ。
「テラスから共用部へ直接出られる扉も付いており、ゴミ捨ての時等は重宝します。」とのこと。

テーブルを置いて朝食を取ったり、夏はお子様用プール等を出して遊べるように流しも設置。
リビングからの見栄えを意識し、物干しは既成のものを置くのではなく、目立たない位置にワイヤーを張る形としているなど、細かい所まで気が配られています。


取手ひとつまで自分好みなものを

リビングの扉は、本当に古い扉を入れる事も考えたそうですが、枠等との取り合いが難しいので、設計者と何案も検討した結果、レトロなイメージのガラスの窓を入れた今の形となったそうです。扉の取手は、引戸も開戸もレトロなイメージのもので統一されています。

取っ手シリーズ

▲レトロなイメージのリビング扉とレトロ調の取手

 


お金をかけるポイントは
メリハリをつけて

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▲テラスに面した洋室

「コーポラティブハウスに参加した当初はまだ子どもがいなかったので、2人のすまいを想定していましたが、
寝室を引き戸で2分割できるように造っていたので、子どもが個室を必要になったらここを使う予定です。」
テラスに面した明るい洋室は、現在、奥様の仕事スペースとして使われています。

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▲シューズボックスも見せる収納

 

下足入れにも使い勝手を考慮した一工夫が。
シューズボックスの一列を敢えてオープンにし、普段よく履く靴を収納しています。
出かける前に眺めて、その日に履くものを選ぶのが楽しいそうです。
玄関の土間もモルタル仕上げとして、リビングの打放し等との素材感の連続性を持たせています。

Kさんの自由設計での住まいづくりは、お風呂や洗面台は標準仕様のものを採用し、
お金をかけるポイントにメリハリをつけたそうです。
真新しい素材感のある仕上げ材と、リビングの扉や見せる収納に飾られたコダワリの品々のレトロ感とが
見事にブレンドされた住まい手のセンスを感じさせるすまいでした。

 


このお宅のコプラス コ―ディネイタ―

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大見 卓央

 



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