お宅訪問Feelings Realized

いまとこれからの暮らしを見据えて作った住まい


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13年間3階建ての一軒家に住んだAさん。40歳代半ばを迎えるにあたり、老後も考慮してワンフロアの集合住宅に住み替えたいと思っていました。自分達の暮らし方とセンスに合わせてオリジナル空間をつくれるコーポラティブハウスに決めました。


便利な立地と
庭いじりをできるのが魅力

おふたりが最初に住んだ家は同じ世田谷区、小田急線沿線の3階建ての一軒家でした。
「若かったので、あまりよく考えずに立地だけで選んだ感じ。住んでいるうちに、もっとこうだったらいいな、と、家に対する具体的な希望が見えてきました」。
その一戸建てに13年余り住み、家族の人数やライフスタイルも決まってきた40代を迎え、これから年老いた時に3階を昇り降りするのは大変だろうと、ワンフロアの家に住み替えを考えたそうです。

希望したのは友達も多く住む同じ沿線で、前の家からさほど離れていない地域。フラットで庭いじりのできる1階を探しました。
新築や中古分譲マンションの庭付きの1階も探しましたが、リーマンショック直後だったせいか、物件そのものの数が少なく、気に入るものがなかったと言います。

そんな時、コプラスのここ北沢ハウスの企画を目にし「自分達のニーズに合っている」と、参加を決めました。
同じ世田谷の若林でもコプラスのコーポラティブハウスが出ましたが、あちらのプランはメゾネット。「若い時は1階+B1のメゾネットとか興味がありましたが、今はオールフラットがいいです。単純に上り下りがめんどうだし、たとえばハサミ1つでも、1階と3階に1本ずつ置いて、など、モノがムダに増えるという経験をしましたから。今はムダがないですね」。

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▲1階の敷地を囲むように取られた庭に面してできるだけ窓を多く設けたリビングダイニング。テレビ台は手づくり。

 


自分達で植えた緑を
部屋から眺めて暮らしたい

こちらのお宅の広さは約72㎡。「ルンバ(自動掃除機)導入ありきでオールフラットにしてもらった(笑)」との言葉通り、床に段差を設けず、2つの寝室との間仕切りも引き戸に。開放すれば全て一つながりの広いワンルームになります。
1階でも暗くならないように、そして、敷地を囲む庭に自分達で植える緑が見えるようにと、窓をほぼ全面に設けています。

「相性のいい設計士さんと組むことができて、たとえば水洗金具1つにしても、ある程度好きなパーツを選んで付けられたので、だいたい満足しています。その点が普通の分譲マンションにはないよさですね。中古マンションのリノベーションも考えましたが、大変そうだし。ただ、住んでから気づいた設計の細かい失敗はいろいろありますよ(笑)。スイッチの位置とか、リビングにガスファンヒーター用のガス栓を付ければよかったな、とか」。

収納についても、手持ちの洋服の数などを設計士さんに伝えて必要なスペースを確保してもらえた点も、コーポラティブハウスの自由設計のよさでしょう。

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▲南の窓に面した寝室の引き戸は引き込み式で、開けるとリビングと一続きになる。

 


合理的な「自分達仕様」に
納得の住み心地

コーポラティブハウスのよさについては「合理的につくれる点がいいですね。私達ぐらいの年代になって、暮らし方や必要なものがわかっている人たちにとっては、その家庭のかたちに合わせてつくれる。逆にたとえば若い世代で、まだ家族構成やライフスタイルが決まっていない人なら、後から間仕切りなど変えられるようにつくっておくこともできますし」とAさん。

コストに対しての住み心地、満足感については「自分達で考えて、労力をつぎ込んだ分、安くできたと思います。
今回の総額でこういう分譲マンションが手に入るかと言ったら入らないと思いますから。分譲マンションだと自分達の気に入らないパーツが使ってあったりしますが、そういうモノを使わないで済むのもよかった。自分達で考えることができる人なら、コーポラティブハウスで割安な住まいをつくることができるんじゃないでしょうか」

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▲(左)西側の窓に面して設けたワークスペース。
 (右)右手のダイニングに対面するスタイルのキッチンにはこだわって選んだタイルが。1階住戸ならではの床下収納も完備。奥の引き戸を開ければ直接玄関へ出られる。

 


時間的に、見積りが細かく
見直せたらなおよかった

自分達仕様にできた割に、費用も高くなかったと概ね満足しているAさんですが、見積りをもっと細かく見直せたらなおよかった、と言います。

「設計後に、見積りを見直す機会が2、3回あったのですが、何をどれだけ削ればどれだけ安くなるのかが、簡単にはわからなかった点が、不満と言えば不満でした。たとえば、金物をAから単価の安いBに変えても、見積りの結果が単価の分だけ安くなるとは限らなかった。メーカーによって割引率や施工料が違ったりするので、単純には計算できないんですね。だから、パーツや仕上げを選べるとは言っても、意外と難しいと感じました」。

コミュニティについては「そんなに積極的に関わっている方ではないですが、全員を知っているという安心感はありますね。何かあった時にはお願いができるかな、という感じで」。
13年間3階建てに住みながら、よりよい次の住まいへの希望を具体化して、コーポラティブハウスに辿り着いたおふたり。
リビングが、次々に植えている緑に囲まれるのは、もうすぐです。

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▲(左)窓を設けた清々しいバスルームはユニットでなく、在来工法。
     自然光やオリジナル仕様を取り入れたバスルームは、分譲マンションではなかなか叶わない。
 (右)タイル貼りがアクセントになっている洗面室。バスルームからの採光で明るい。

 


PLAN

エリア:世田谷区北沢
専有面積:72.09㎡
入居:2012年11月

<コーディネイト>
株式会社コプラス
<全体設計>
株式会社コプラス
<住戸設計>
S&Tファイブステージ
<施工>
株式会社興建社

 

北沢ハウス 太田邸

このお宅のコプラス コ―ディネイタ―・全体設計者

0121
柴原 究

0259
家木 淳

 



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