マンションリフォーム検討者向けのお得な制度と基礎知識を紹介

住まい

「中古マンションを買って自分好みにリフォームをしたい」「長年住んでいるマンションに感じてきた不便を解消したい」など、マンションリフォームを考える人の動機はさまざまですが、気になるのはお金のこと。本記事では、マンションリフォームを考える人向けに、お得な制度と基礎知識を紹介します。


こどもエコ住まい支援事業とは省エネ住宅への支援制度

11月に補正予算案が閣議決定した「高い省エネ性能を有する新築住宅の取得や住宅の省エネ改修に対して支援する事業」。

今回は「住宅のリフォーム」に関わる部分をご紹介します。

補助対象工事は、省エネ改修&子育て・バリアフリー改修

住宅の省エネ改修

a.高断熱窓の設置
b.高効率給湯器の設置
c.開口部・躯体などの省エネ改修工事

住宅の子育て対応改修、バリアフリー改修

空気清浄機能・換気機能付きエアコン設置工事
※②については①のa~cのいずれかの工事を行った場合に限る。

以上のように②の工事も対象とする場合には①の3つの内どれか1つの工事を実施する必要があります。

なお、①だけでも補助金の対象となりますが、aとbは異なる支援事業からの補助となります。

気になる補助金額は戸あたり45万~60万円

補助条件と上限補助額
・子育て世帯、若者夫婦世帯→上限45万円/戸
 ※既存住宅購入を伴う場合は上限60万円/戸

・その他世帯→上限30万円/戸
 ※安心R住宅の購入を伴う場合は45万円/戸

必要な手続きについて

工事を行う事業者が事業者登録を行うため、工事を依頼する人が行う特段の手続きはありません。

「依頼する工事店が事業者登録されていること」、「令和5年12月31日までに契約・着工すること」を工事業者に確認してみてくださいね。

なお、予算が無くなり次第、終了となるかと思われますので、ご利用の際にはご注意ください。

マンションでリフォーム可能な箇所は?

マンションには「共用部分」と「専有部分」があり所有者個人がリフォームできるのは「専有部分」に限られます。

建物の躯体部分はバルコニーやサッシ、玄関扉の外側など「共用部分」に属している箇所については、原則としてリフォーム・交換することはできません。

ただし、玄関扉の「内側」の仕上げは変更出来できたりサッシのガラスや鍵についてもマンションによっては変更できる場合があるので、管理組合の規約を確認してみましょう。

リフォーム工事の注意点

リフォームを考える際に、プランや設備ばかりに目が行きがちですが、マンションならではの注意事項も確認しておきましょう。

トイレの位置変更は難しい!

トイレは専用の排水管に繋がっており、水が流れる勾配や配管の曲がり方などから位置の変更は容易には出来ません。
出来たとしても、想定以上に費用が発生する可能性が高いので、注意が必要。

搬入経路も確認を!

洗面台やキッチンなどの箱物を交換する場合、マンションエントランスから設置する場所まで問題なく運べるか、搬入スペースをご確認ください。

自分で確認するのが不安な場合は、設備メーカーや工事業者に搬入スペースを確認してもらうのが、吉。

特にキッチンカウンターなどの長い物は搬入出来ない、なんてこともあります。

事前にこういう知識があれば、交換する設備を選ぶ段階から役に立ちそうですね。

床のリフォームには管理規約を確認!

床材は専有部分に該当する為、もちろんリフォーム可能ですが、下階に影響がないよう、マンションの管理規約において一定の防音性能を満たす仕様にするよう、定められていることがほとんど。

床材を選ぶ際に、防音性能について担当者に確認しておくのが、おすすめです。

お得な補助金を使って快適な生活を!

「こどもエコ住まい支援事業」のほかにも、自治体が独自で実施している補助金もありますので、お住いの自治体のホームページなどで調べてみてはいかがでしょうか。

また、所得税や固定資産税などから減税される「減税制度」も要チェックです。

補助金を使って、お得に賢く、リフォームについて考えてみてくださいね。

執筆者:株式会社コプラス

渋谷区にあるまちづくりが得意な不動産コンサルティング会社。コーポラティブハウスの企画をメイン業務としながら、家づくりに関する知識をお届けするデジタルコラム・「CO+コラム」も運営しています。

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