マンションを買うなら新品と中古どちらがおすすめ?メリット・デメリット、向いている人の特徴を紹介

住まい

マンションを購入する際、中古か新築かで迷ってしまう方は多いでしょう。それぞれメリット・デメリットが存在するため、事前に把握することで、理想のマンションを購入できます。

本記事では、新築マンション・中古マンションそれぞれを購入する際のメリット・デメリット、新築マンションと中古マンションの違いについて紹介します。また、向いている人の特徴についても解説するため、ぜひ参考にしてください。


新築マンションを購入するメリット

新築マンションを購入することには、さまざまなメリットがあります。以下を参考に、新築マンションの購入におけるメリットをチェックしてみましょう。

 

高値で売却しやすい

新築マンションは、購入後に高値で売却しやすいというメリットがあります。
マンションを売却する際には、築浅の方が高値で取引されるのが基本です。

そのため新築マンションに関しては、住居としてだけでなく資産価値も付随します。立地によっては将来的に価値が上がる可能性もあり、購入時よりも高い金額で売却できるケースがあるのもメリットです。

 

住宅ローン審査が通りやすい

新築マンションの場合、住宅ローンの審査が通りやすいメリットもあります。一方、築47年以上のマンションの場合、住宅ローンが組めない金融機関も多いため注意が必要です。

そのため、住宅ローンを利用して購入するのなら、新築マンションの方がおすすめです。また、新築マンションの場合は、条件のよい火災保険に加入しやすいなどのメリットもあります。

 

設備が整っている

新築マンションには、最新鋭の技術や便利なシステムが多数備わっています。例えば、セキュリティ対策や室内設備に関しては、中古マンションと比較するとクオリティが高いことが多いです。

住人と共有して利用する、共用施設も充実していることがあり、整備されたエントランスやフィットネスルームの設置など、さまざまな特徴を持つマンションが増えています。

 

修繕積立金が安い

マンションを購入する場合、新築でも中古でも修繕積立金がかかります。修繕積立金とは、10年に1度程度大規模な修繕を行う際に用いる費用です。

中古の場合建物の老朽化が進んでいるため、修繕自体に費用がかかることが珍しくありません。一方で、新築マンションでは、設備や外壁などの使用年数が浅いため、修繕積立金は安くなります。

 

新築マンションを購入するデメリット

新築マンションを購入する際には、メリットだけでなくデメリットもあります。以下を参考に、デメリットの内容を確認しておきましょう。

 

費用がかかる

新築マンションは中古マンションと比較して、購入費用が高くなります。そのためモデルルームなどで事前に下見を行うなど、慎重な判断が必要です。

ただし、モデルルームは住居の雰囲気を掴むことはできても、実際の日差しや部屋の奥行きなどが理解しづらいことがあります。実際に住んでみた結果、イメージしていたものとは、やや異なる物件になる可能性もあります。

 

資産価値が下がりやすい

新築マンションは、購入後の資産価値が下がりやすい点もデメリットになります。一般的に新築マンションの販売金額には、広告費や利益などが上乗せされます。

約2割程度上乗せされている物件も多く、購入後には価格に上乗せされている販売会社の利益や広告費がなくなる分、本来の価値になってしまいます。そのため購入後すぐに、資産価値が8割程度になってしまうこともある点はデメリットです。

 

実際の部屋を確認できないことがある

新築マンションは、購入時に実際の部屋を確認できないケースも多いです。完成前に居住者が決まっていることも多いため、興味のあるマンションは早めに購入を決定しなければなりません。

完成前の新築マンションを購入する場合、通常はモデルルームなどで事前に下見を行います。
雰囲気は掴めますが、日差しの入り具合や部屋の奥行きなどの確認が難しいため、先述したように想像とはやや異なる物件になるリスクもあるでしょう。

 

中古マンションを購入するメリット

中古マンションを購入することも、多くのメリットがあります。以下からは、中古マンションだからこそ得られるメリットを紹介します。

 

資産価値を保ちやすい

中古マンションは、資産価値を保ちやすく、価格下落率が低い点がメリットです。一般的に新築で建てられたマンションは築20年まで価格が緩やかに下落して、その後はほぼ変わらない資産価値を維持するようになります。

そのため、将来的に売却を前提にして購入するのなら、資産価値が安定している中古マンションの方がおすすめです。

 

新築よりも選びやすい

住宅市場においては、新築マンションよりも中古マンションの方が物件数は多くなります。そのため、新築マンションと比較すると、中古マンションの方がいろいろな物件から自分に合ったものを選ぶことができるでしょう。

特に駅周辺のマンションを希望する場合は、中古マンションの選択肢がほとんどです。駅周辺のエリアは既に都市開発が進んでいること、現在の不動産市場では新築マンションの供給数が限られていることがその原因です。好立地の物件は中古の方が多い点を考慮して、マンション探しをするのがポイントです。

 

実際の物件を確認できる

中古マンションの場合、部屋に空きがあれば、内見として購入前に物件を確認できます。日当たりや間取りなどをリアルに把握できるため、生活をイメージしやすい点がメリットです。

先述した通り、新築マンションは、実際の部屋ではなくモデルルームしか下見ができないケースがあります。事前に購入予定のマンションをきちんと確認したい人には、中古物件がおすすめです。

 

中古マンションを購入するデメリット

中古マンションの購入時には、メリットだけでなくデメリットにも目を向ける必要があります。どのようなデメリットがあるのかを、以下では解説します。

 

住宅ローン審査が通りにくいケースも

中古マンションは、住宅ローンの審査が通りにくいケースもあるため、注意が必要です。築年数や立地などの審査において、金融機関が慎重になるため、条件を満たせずに住宅ローンを利用できないという状況に陥ることもあります。

中古マンションの購入時に住宅ローンを活用するのなら、複数の金融機関に相談して審査が通る可能性を高めるのがコツです。

 

修繕積立金が高い

中古マンションを購入した後には、建物を補修するための修繕積立金の支払いが必要です。築年数が経過した物件ほどマンション価格自体は安くなりますが、修繕積立金は高くなります。

また、リノベーション前提で築30年以上の中古マンションを購入すると、住んでいるうちに老朽化による建替問題に直面する可能性があることも事前に知っておくとよいでしょう。

 

防音・断熱性が低い

中古マンションは当時の基準で建築されていることが多く、遮音性・断熱性が低いケースも珍しくありません。「遮音性」「断熱性」の観点では、新築と比較して住みづらいと感じることもあります。

防音対策や断熱性に関しては、事前に内見等でチェックするのがおすすめです。問題がある場合には、購入の見送りやリノベーションを検討する必要があるでしょう。

 

新築マンションと中古マンションの違い

新築マンションと中古マンションには、購入価格や築年数以外にも、さまざまな違いがあります。以下からは、新築マンションと中古マンションの違いについて解説します。

 

申込方法が異なる

新築マンションと中古マンションは、購入時の申込方法が異なります。中古マンションの場合は、基本的に先着順で購入が可能です。

一方、新築マンションは応募者が多数の場合、抽選形式になることもあります。マンションによっては部屋の抽選は当たったけれど、駐車場の抽選が外れたため住宅から離れた場所に駐車しなければならないケースもあるので、注意しましょう。

 

物件確認方法が異なる

新築マンションと中古マンションでは、物件の確認方法も変わります。
マンションが新築の場合、未完成の状態で売りに出す「青田売り」が採用されているため、モデルルームの見学を通して購入になるのが一般的です。

手軽に確認ができますが、日当たりや眺めが把握できないデメリットもあります。一方で、中古マンションの場合は、部屋の実物を確認できるため、住むときの状況を具体的にイメージしやすいです。

 

住宅ローン減税は新築も中古も利用できる

新築マンションと中古マンションでは、住宅ローン減税の控除率は変わりません。2022年度から住宅ローン減税制度の改定が行われ、どちらも控除率が1.0%から0.7%に変更されました。

一方で中古マンションに関しては、改定によって従来の利用要件が緩和されています。2022年度からは1982年以降に建築された住宅(新耐震基準適合住宅)であれば、中古マンションでもローン減税の対象になります。

 

新築マンションが向いている人の特徴

新築マンションは、自宅に最新設備が欲しい人や、洗練されたデザインを採用した外装・内装で作られたマンションに住みたい人におすすめです。新築のマンションは最新鋭の技術とトレンドを取り入れている点が特徴であるため、中古マンションにはない充実した環境が整っています。

また、誰かが1度暮らしたことのある住居ではなく、まっさらな新品を求める人も新築マンションが最適です。

中古マンションが向いている人の特徴

中古マンションが向いているのは、物件の購入価格を抑えたい人や、リノベーションを予定している人でしょう。購入資金および住宅ローンを安くしたい場合には、築年数がある程度経過している中古マンションがおすすめです。

リノベーションを前提として購入する場合も、中古マンションでコストを抑えてリノベーションに費用をかけるといった方法が考えられます。

 

コーポラティブハウスという選択肢もある

マンションの購入時には、コーポラティブハウスという選択肢もあります。コーポラティブハウスとは、事前に入居予定者を複数人集めた上で、設計士と相談しながら自分の理想とする住まいをつくる方法です。

海外の建築手法ですが、日本でも半世紀程度前から実践されていて、さまざまなメリットがあると評判の方法となっています。住まいをゼロから設計できるため、コーポラティブハウスならではの自由度の高い部屋をつくれる魅力があります。

 

コーポラティブハウスの特徴・メリット

コーポラティブハウスは、入居予定者と複数回話す機会があるため、事前に顔見知りになれるのが特徴です。近隣住民の様子が分からないという入居時の不安がなくなり、自分に合った距離感で関係性が築けるのがメリットになります。

コーポラティブハウスは設計士や入居予定者と相談しながら住宅を設計できるため、間取りなどをゼロからつくる楽しさがあるのも特徴です。自分の理想を実現するプロセスを体験できるため、住宅に愛着も湧くでしょう。

 

まとめ

新築マンションと中古マンションには、それぞれに魅力とメリット・デメリットがあります。それぞれの特徴をチェックして、どちらが自分の理想の住居になり得るか考えてみましょう。

マンションの購入時には、コーポラティブハウスの活用もおすすめです。「コプラス」では10年の実績と蓄積したコーポラティブハウスのノウハウによって、お客様が目指す間取りの実現を支援しています。

この機会にコーポラティブハウスについて、コプラスへお気軽にご相談ください。

 

執筆者:株式会社コプラス

渋谷区にあるまちづくりが得意な不動産コンサルティング会社。コーポラティブハウスの企画をメイン業務としながら、家づくりに関する知識をお届けするデジタルコラム・「CO+コラム」も運営しています。

◆コーポラティブハウス特設サイト https://cooperativehouse.jp/

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この記事を書いた人

株式会社コプラス

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