風水を取り入れて運気アップ?間取りの考え方と良くない間取りの対処法

暮らし

間取りを考える際に風水の要素を取り入れると、家全体の運勢が良い方向に向くと言われています。ライフスタイルや暮らしやすさを考えて間取りを考えるのはもちろんのこと、風水の知識も取り入れてみるのはいかがでしょうか。本記事では、新築やリノベーションで間取りを検討する方や風水に興味がある方に向けて、基本的な風水の考え方や間取りが良くない方角になってしまった場合の対処法をご紹介致します。ぜひ参考にしてみてくださいね。


風水とは

風水とは、紀元前1000年頃の中国で生まれた「運を良くするためのマニュアル」。 生活を取り巻く環境全てが、運を決定していくという考えのもと、スピリチュアルなものではなく、環境学のひとつに分類される考え方です。

風水は日当たりや風通しの問題と密接に関係しているため、間取りの上でも応用可能。今回は、間取りを考える上で基本的な6つの風水ポイントを紹介します。

間取りで意識したい6つの風水

避けるべき方角は北東と南西

家の中で、不吉と言われている方角は「鬼門」と言われている北東、「裏鬼門」と呼ばれている南西です。

鬼門は、中国古来の考え方で「鬼が通る不吉な道」とされており、日本でも、「北東」はあまり日当たりが良くない上、湿気が溜まりやすいので、「鬼門」の思想が定着しました。

間取りの上では、「玄関・キッチン・トイレ」の3つが鬼門と裏鬼門に位置しない方がいいとされています。上記の3つは「三備」と呼ばれ、鬼門を特に避けるべき場所です。

玄関は運気が入る入口

風水においては、エネルギーを表す「気」という考え方があります。「気」には2つの種類があり、住まいにおいては活動のエネルギーとなる「陽の気」、住まいでは静寂のエネルギーとなる「陰の気」に分けられます。

陽の気
活動のエネルギー。明かり、比、熱などの要素

陰の気
静寂のエネルギー。水、冷たさ、北などの要素

「気」は玄関から入ってきて家中を巡るため、玄関に悪い気が溜まってしまうと、家全体の運気が下がってしまうと言われています。玄関は吉方位(東・東南・南)に配置し、「陽の気」を入れ込むことが風水では基本のキです。

リビングは明るく、居心地を良くしよう

リビングや居間は、家族全体の運勢に影響します。玄関と同じく「陽の気」を取り込むことで、リビングに明るさと居心地の良さが生まれます。

「陽の気」は、明かりのある場所に集まるため、リビングは日当たりを意識することで快適な空間となり、家族全体の交流や仲も深まりやすくなる効果もあります。なお、リビングの吉方位は「東南・南・東」です。

また、各部屋に行くためにリビングを通るような間取りはリビングに溜まった陽の気が、各部屋全体に行き届くとされており、オススメです。玄関からリビングを通る間取りにすることで、帰宅した家族の様子を互いに確認することができるので、コミュニケーションのきっかけにもなるでしょう。

キッチンは、家族のエネルギーを生み出す

キッチンや台所は、家族のエネルギーを生み出す場所。「気」の観点から見ると、陽の気である火と陰の気である水を同時に使う場所なので、陰の気と陽の気のバランスが不安定になっていると言われています。

陰の気に傾かせないようにするため、キッチンを鬼門以外に配置するのがベター。オススメの方位は「東・東南・北西」です。

また、キッチンを「西・南西」に配置すると、西日の影響で夏場に食べ物が腐りやすくなるため、なるべくなら避けましょう。

水回りは悪い気が溜まりやすい

トイレや浴室などの水回りは、陰の気をもつ水の性質があるため、陰の気が溜まりやすいとされています。そのため、水回りの設備は家のどこに配置しても吉方位になりません。

陰の気が溜まりやすいからこそ、水回りを鬼門の方角に設置するのは避けましょう。湿気が溜まりやすい場所なので、風通しの良さを重視して、窓を付けるなどの工夫を。オススメの方角は「北・東・西・東南」です。

日本の住まいでありがちな、トイレや浴室を玄関の近くに配置する間取りも、玄関から入った気が水回りの陰の気と混ざって家中を巡るため、風水的には良くありません。

欠けた間取りは避けたい

出典:一般社団法人「家相建築設計推進協会」【実践できる家相建築の知恵―11】 家の形は「構え」と称して大事なポイント。何より、シンプルなデザインが一番。

間取りの一部が欠けていることを「欠け」と言い、風水の世界では良くない間取りとされています。また逆に、間取りの一部が出っ張っていることを「張り」と言います。

「欠け」と「張り」の考え方は大地に根を下ろしている1階部分で判断OKです。マンションの場合は、所有する部屋とマンション全体の配置が関係しますが、所有する部屋が優先されます。部屋全体がL字のような形ではないか、チェックしましょう。

部屋ごとに運気をアップさせるには

ここまでは、間取りを考える際に意識するべき風水を紹介しましたが、必ずどこかは必ず鬼門になるため、全てが吉方位になるような完璧な間取りは存在しません。方角にこだわり過ぎて、不自然で住みにくい間取りにしてしまうのは本末転倒です。

方角と間取りの兼ね合いが上手く取れない時は、別の風水で家の運気を上げてみましょう。 一つの方法にこだわりすぎず、柔軟に風水を取り入れていくのが大切です。

玄関の運気をアップさせるコツ

玄関のラッキーカラー

方角 ラッキーカラー 関係する運勢
ピンク、銀 恋愛運、人間関係運
北東 白系、茶色 不動産運、転職運
青系、緑 仕事運、成長力
南東 緑系、オレンジ 縁談運、人間関係運
黄緑、オレンジ 周囲の評価、美意識
南西 黄色、茶色 家庭、金運
西 黄色、ピンク 金運
北西 ベージュ、クリーム色 出世運

運気の入口である玄関には「玄関マット」を置くのがオススメです。 方角によって玄関マットの色を選ぶと、運気向上に繋がります。

リビングの方位別おすすめアイテム

リビングの位置する方位によってオススメのアイテムを消化します。リビングが部屋のどの方位に位置しているかを確認し、以下のアイテムを取り入れるようにしてみましょう。

方角 アイテム
財布などお金に関するものを入れる家具は金運、本の収納棚は才能運アップ
北東 ムクや白木の家具を置くと財産運がアップ
赤いリンゴの絵や赤い陶板など赤い色づかいのもので健康運アップ
南東 木やラタンの家具を置くと人間関係が良くなる
カーテンはグリーンやゴールド、オレンジ、光沢のある素材がおすすめ、南側の窓の両端に観葉植物が相性抜群
南西 家具はナチュラル系、アクセントには華やかな色彩が吉 陶磁器類や果物柄がおすすめ
西 西にイエローで金運、ピンクで人間関係アップ 西日対策の遮光カーテンも吉
北西 丸い物やベージュやグリーン、ゴールド、オレンジの指し色で勝負運や仕事運がアップ

リビングは、家族全体の運勢に関わる場所です。 埃や汚れがたまっていたり、散らかっているのはNGですが、物や色を取り入れたシンプルすぎないリビングを目指すことに運や才能を育むことができるとされています。

また、花や観葉植物を取り入れるのも良いでしょう。反対に、リビングの風水におけるNG事項も紹介しておきますので、当てはまるものがあればすぐに改善しましょう。

NG事項
窓ガラスが汚れている
・1年以上模様替えをしない
・インテリアをモノトーンに統一する
・たたみの上にカーペットを敷き詰める
・派手な柄のソファを置く
・ガラステーブルを置く
・北や西側にテレビを置く
・骨とう品・剥製・ジグソーパズル・統一感のない写真立てを飾る
・家具を部屋に対して斜めに置く

参考:オカ株式会社コプラス【Dr.コパ監修】風水視点で考える家の中心・リビングのアレンジ法

鬼門のある部屋の対処法

玄関やキッチンなどが鬼門になってしまった場合にも対策法があります。鬼門は鬼の通り道と同時に、神様が通る神聖な場所でもあるので、鬼門のエリアを整えて、神様たちに気持ちよく通ってもらうために以下の方法を実践しましょう。
浴室、トイレ、キッチンなどの水回りは基本的には換気と掃除がポイント。中でもトイレとキッチンの対処法を紹介します。

鬼門に位置するトイレの対策

トイレ内を清潔に保つことが運気を上げるコツ。 トイレなどの水場は「陰の気」が充満しやすいため、窓を開けるなどの換気は欠かせません。

また、トイレットペーパーをむき出しで積み上げている場合は、「木の気」を持つ紙が陰の気である「水の気」を吸い込んでしまうため、棚などに入れて保管しましょう。 

そして、トイレ内に水の気を充満させないために、トイレの蓋は閉めておきましょう。 清潔感を保ち、「水の気」を充満させないのがポイントです。

鬼門のトイレ対策
・常に清潔に保つ
・こまめに換気を行う
・トイレの蓋を閉める
・トイレットペーパーはむき出しにしない
・トイレマットやスリッパを使用する

鬼門に位置するキッチンの対策

キッチンは、陽の気である「火」と陰の気である「水」が混在する場所で、気のバランスが不安定になりがち。 また、使用した食器の汚れやゴミが発生するため、悪い気が溜まりやすい場所でもあります。

そのため、鬼門のキッチンでは「換気や風通しの良さ」がポイントです。 換気扇を常に稼働させたり、窓を明けたりして風通しを良くしてください。また、不浄な気が漏れないように、ゴミ箱は蓋付きがオススメです。

鬼門のキッチン対策
・常に換気を行う
・食器や調理器具を放置しない
・南西のキッチンでは、窓にカーテンを掛ける
・蓋付きのゴミ箱を使用する

風水が気になるならゼロから間取りを考えられるコーポラティブハウスはいかが

家の運気を高めるために、風水の活用はオススメです。風水は単にスピリチュアルなものではなく、「自分で周りの環境を良くしていく考え方」なので、興味のある方は積極的に取り入れてみましょう。

ただし、方角を意識するあまり、不自然で住みにくい間取りになってしまうのは本末転倒。実現できるところは積極的に取り入れ、難しい部分は他の風水の考え方でカバーしてみましょう。理想の住まいを想像しつつ、運気の高い住まいを望むなら、コーポラティブハウスという選択肢はいかがでしょうか。

コーポラティブハウスとは、入居希望者が集まって建設組合を結成し、新築マンションを作る仕組み。完成までは約2年と時間はかかりますが、間取りを自由に決められる設計期間があります。

戸建ての注文住宅と新築分譲マンションの間を良いところ取りしたもので、ライフスタイルや風水を取り入れた間取りも担当設計士にオーダー可能です。

株式会社コプラスでは随時コーポラティブハウスの事業を企画しているので、気になる方は会員登録をして最新の情報をチェックしてみてくださいね。

 

執筆者:株式会社コプラス コーポラティブ事業部 大澤(宅地建物取引士)

渋谷区にあるまちづくりが得意な不動産コンサルティング会社でコーポラティブハウスの企画運営を担当しています。同時に家づくりに関する知識をお届けするデジタルコラム・「CO+コラム」も運営中。

◆コーポラティブハウス特設サイト https://cooperativehouse.jp/

◆お宅訪問インタビュー動画: https://cooperativehouse.jp/casestudy/

◆コプラスの仲介サイト: https://cooperativehouse.jp/agency/

 

 

この記事を書いた人

株式会社コプラス

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