「この指、と~まれ!」コーポラティブハウスの新規プロジェクト立ち上げについて。(前編)

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ブログをご覧の皆さまは、コーポラティブハウスの新規プロジェクトがどのように立ち上げられているかをご存知でしょうか?
今回は代々木5丁目コーポラティブハウス(仮称 代々木公園ヒルズスクエア)の用地を手当てした担当者本人のホンネトークをご紹介します。コーポラティブハウス事業に対する情熱と信念をお感じ頂ければ幸いです。

 

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コーポラティブハウスの用地仕入れの担当者からのホンネトーク。

 

1,競合相手の少ない土地を探す(マンション適地だが小規模な土地がターゲット)

 

将来入居者となる建設組合員の皆さまのために、雨の日も風の日も城南・城西エリアに店舗を構えている仲介会社さん等にコンタクトして用地情報を得るのが日課です。
それもメールやラインといったイマドキのやり方ではなく、飛び込みしたりTELアポを取ったりして、なるべく情報入手先の方と直接お会いをして膝付で内々の情報を頂戴するよう心掛けています。
本プロジェクトも、とある懇意な取引先さんから情報を入手しました。

 

情報提供をお願いする際、「マンション適地なんだけど、通常のマンションデベロッパーが検討しないような小規模な土地情報を提供して下さい」といつもお話ししています。

 

世の中のデベロッパーが探しているマンション用地は総戸数30戸以上かつ総売上10億以上(1戸平均4000万だと総戸数25戸以上)確保できる土地が一般的な仕入れの基準と言われています。世の中の大多数のマンションデベロッパーがこの規模以上の土地を狙っているので、この規模以上の土地情報の場合、用地取得の競争が俄然激しさを増します。
デベロッパーが何十社も手を挙げるいわゆる典型的なマンション用地を、当社はできるだけ避けるようにしています。パークハウスやプラウド等の一流ブランドに志は負けぬともそもそも同じ値段で勝負できるとは思っていません。コプラスという中小零細の会社が一般の分譲マンション事業とは異なるコーポラティブハウスという聞き慣れない事業をやっていることを十分自覚しているつもりです。
競合相手のより少ない土地情報(とはいえ、もちろん競合相手より高い値段を提示することで事業化できているわけですが)を丹念に探すことで、土地の原価が異常に跳ね上がることのないような用地(ひいては建設組合員となるエンドユーザーさんが納得感のある価格で取得できる)の仕入れを常に心掛けています。

 

2,プラン上での工夫と差別化

 

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▲上空から撮影した計画地

 

 道路付のいい整形地をプランニングするのは実はそれほど難しい作業ではなく、どの設計者がプランニングしても同じようなプランが実現できます。故に設計者の腕の見せどころはプランニングしづらい土地が計画対象地になった場合といえます。
本プロジェクトはいわゆる旗竿地で、接道部分となる位置指定道路も複雑な形状になっています。そのような厳しい与件の中で、最後まで土地を手当てする上での競合相手であった賃貸マンション開発事業者に対し、当社設計部のプラン上の工夫により土地価格でなんとか優位を保ち、最終的にコーポラティブハウスとして当社が事業化することが叶いました。
当社の設計部は日頃からコーポラティブハウスの設計業務を通じ、エンドユーザーさんからビシバシ鍛えられているおかげか、いつも見事なプランニングをしてくれるので非常に助かっています。手前味噌ですが、力のある設計部隊だと思います。

 


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